ホーチミン:バイク排出ガス検査規定を整備へ 基準満たさぬ車両に罰金

2020/12/11 15:18 JST配信

 ホーチミン市交通運輸局が先般発表した同市におけるバイク排出ガス管理計画案によると、バイク排出ガスを抑制するには今後10年間で5530億VND(約25億円)が必要と試算されている。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 同局はベトナムバイクメーカー協会(VAMM)と協力し、今年5月から半年にわたり市内の4つの区(1区、3区、フーニュアン区、タンビン区)で計1万0600台以上のバイクに対し排出ガスの検査を実施した。この結果、使用開始から5年以上走行しているバイクの大半が排出ガス基準をクリアしていないことが確認された。

 同局はこの結果を踏まえて計画案を策定。同案によると、2021年中に同市におけるバイク排出ガス検査に関する規定を整備し、88か所の検査所を設置する。その後、2022年から2023年にかけて、市内を走る全てのバイクに対し排出ガスの検査を実施し、データベースを構築する。

 バイク排出ガスの検査料金(年1回)は通常1台当たり5万VND(約227円)とするが、貧困層に対しては無料とする。1区、3区、5区の3つの区を走るバイクが基準をクリアしなかった場合は罰金を科す方針。

 2024年から2025年にかけてはさらに78か所の検査所を設置し、基準クリアが求められる地域に10 区とタンビン区を追加する。2026年以降は基準を一層厳格化すると共に、基準クリアの対象地域に4区、6区、8区、11区、タンフー区、ビンタイン区、ゴーバップ区、フーニュアン区を追加する。

 2030年までの経費は計5530億VND(約25億円)。市は初期段階で設備投資などのために2000億VND(約9億1000万円)を拠出するが、それ以降の経費は検査料の収入で賄う。 

 なお、他の省・市から乗り入れるバイクを除く同市のバイク台数は今年9月時点で740万台に達しており、4輪車を含む同市の全車両の93%を占めている。

[Vnexpress 18:50 8/12/2020 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市資源環境局は、バイクの排ガスを制限するためのロードマップを策定した。  ロードマップに...
 グエン・スアン・フック首相はこのほど、「2045年までを視野に入れた2021年~2030年の道路交通秩序安全...
 交通運輸開発戦略研究所(TDSI)は、「ホーチミン市における公共交通システムの増強および個人車両制限の...

新着ニュース一覧

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマ...
 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VI...
トップページに戻る