- カットリン通り25F番地の路地に泥水噴出
- 吸引車や清掃車、作業員を動員し復旧作業
- 掘削添加剤が地表に逆流して噴出

ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事現場で27日午後3時ごろ、カットリン(Cat Linh)通り25F番地の路地に泥水が噴出し、辺り一帯が泥だらけとなった。
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メトロ3号線の同工事は、韓国の現代建設(ヒョンデE&C=Hyundai E&C)とイタリアのゲラ(Ghella)の共同企業体(Hyundai & Ghella)が請け負っているパッケージCP03(トンネルと地下駅)の一部。
今回の事故を受け、共同企業体と事業主である同市メトロ管理委員会(MRB)が直ちに吸引車や清掃車、作業員を動員して復旧作業を行った。28日午前までに泥水の噴出は止まり、現場の清掃も完了した。
この事故は、トンネル掘削機(Tunnel boring machines=TBM)でトンネルを掘削する際に使用される掘削添加剤が地表に逆流して発生したものだという。地下に放置された古井戸や排水管などの構造物が空洞を形成し、その隙間から掘削添加剤が地表に噴き出したとみられる。
共同企業体によると、掘削作業中に掘削添加剤が地表に噴出する現象は、技術的に想定されたものだという。
なお、これに先立つ2月にもこのトンネル掘削工事で同様のトラブルが発生し、ザンバンミン(Giang Van Minh)通り7番地の路地に泥水が噴出した。