ハノイ:メトロ3号線トンネル掘削工事でまた泥水噴出

2025/05/29 17:45 JST配信
  • カットリン通り25F番地の路地に泥水噴出
  • 吸引車や清掃車、作業員を動員し復旧作業
  • 掘削添加剤が地表に逆流して噴出

 ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事現場で27日午後3時ごろ、カットリン(Cat Linh)通り25F番地の路地に泥水が噴出し、辺り一帯が泥だらけとなった。

(C) dantri
(C) dantri

 メトロ3号線の同工事は、韓国の現代建設(ヒョンデE&C=Hyundai E&C)とイタリアのゲラ(Ghella)の共同企業体(Hyundai & Ghella)が請け負っているパッケージCP03(トンネルと地下駅)の一部。

 今回の事故を受け、共同企業体と事業主である同市メトロ管理委員会(MRB)が直ちに吸引車や清掃車、作業員を動員して復旧作業を行った。28日午前までに泥水の噴出は止まり、現場の清掃も完了した。

 この事故は、トンネル掘削機(Tunnel boring machines=TBM)でトンネルを掘削する際に使用される掘削添加剤が地表に逆流して発生したものだという。地下に放置された古井戸や排水管などの構造物が空洞を形成し、その隙間から掘削添加剤が地表に噴き出したとみられる。

 共同企業体によると、掘削作業中に掘削添加剤が地表に噴出する現象は、技術的に想定されたものだという。

 なお、これに先立つ2月にもこのトンネル掘削工事で同様のトラブルが発生し、ザンバンミン(Giang Van Minh)通り7番地の路地に泥水が噴出した。

[Thanh Nien 20:50 28/05/2025 / VietnamPlus 17:23 27/05/2025 / Dan Tri 17:11 27/05/2025, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事現場で6日未明、ザンボー街区...
 ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事でトラブルが続いている。泥...
 ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事でトラブルが発生し、20日か...
 ハノイ市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MRB)は、同市メトロ3号線(ニョン~ハノイ駅区間)地下区間工事で、...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
トップページに戻る