- 地下鉄トンネル掘削工事で事故
- 路地に泥水噴出で15世帯が避難
- 今後も同様の現象が起きる可能性
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ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)のトンネル掘削工事でトラブルが発生し、20日から21日にかけて、バーディン区ザンバンミン(Giang Van Minh)通り7番地の路地に泥水が噴出して辺り一帯が泥だらけとなった。
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この事故は、トンネル掘削時に使用される掘削添加剤が地表に逆流して発生したもの。地下に放置された古井戸や排水管などの構造物が空洞を形成し、その隙間から掘削添加剤が地表に噴き出したとみられる。この地区には約30世帯が居住しており、安全のため15世帯が一時避難した。
今回の事故を受け、事業主である同市メトロ管理委員会(MRB)が地域住民に謝罪し、吸引車や清掃車、作業員を動員して復旧作業に努めている。
MRBによると、トンネル掘削機(Tunnel boring machines=TBM)は、まだこのエリアを完全に通過しておらず、今後も同様の現象が発生する可能性があるとのことで、MRB、請負業者および工事監督コンサルタントが現場で監視を続けている。