中央精神法医研究所の違反で40人起訴、麻薬使用や精神鑑定結果偽装

2025/06/25 05:39 JST配信
  • 研究所の幹部・職員36人含む40人を起訴
  • 麻薬所持・使用や賄賂などの容疑で捜査
  • 精神鑑定の不正で刑事責任逃れる手助けも

 保健省傘下の中央精神法医研究所で違反事件が発覚し、40人の容疑者が逮捕または在宅起訴された。ハノイ市警察が18日に明らかにした。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 容疑者40人には、同研究所の幹部・職員36人が含まれる。容疑者らは、麻薬の所持・使用や、贈収賄、精神鑑定結果の偽装などの容疑で捜査を受けている。

 警察は、同研究所で「強制治療」を受けていたグエン・ティ・マイ・アイン容疑者(女・46歳)と、アイン容疑者の夫であるレ・バン・ドン容疑者(男・47歳)の2人について、その「治療過程」や行動の張り込み捜査を経て違反を発見し、刑事事件として立件した。

 2人は、同研究所の幹部・職員に賄賂を渡して、研究所内でエアコンや音響設備のある個室を確保し、麻薬を使用できる環境を整えていた。また、精神鑑定の不正を通じて、複数の人物が刑事責任を逃れられるよう手助けもしていた。

 これまでに、少なくとも22人が強制治療の決定を受けていながら院内から姿を消しており、このうち15人は刑事責任を逃れるために虚偽の精神鑑定を受けていたことが確認されている。

 これに先立ち、警察は7日、北中部地方タインホア省のビーチで麻薬パーティーを開いていたアイン容疑者夫婦と同研究所の幹部ら5人の計7人を現行犯逮捕し、摘発に踏み切った。摘発の一環として、国内48か所で家宅捜査が一斉に行われ、多数の証拠が押収された。

 同事件をめぐり、警察は捜査範囲を拡大している。

[Tuoi Tre 15:53 23/06/2025 / Tien Phong 19:55 23/06/2025, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市共産党委員会監査委員会は、保健省傘下の中央精神法医研究所共産党委員会(2020~2025年任期)に...
 保健省傘下の第1中央精神病院(ハノイ市)に入院中の患者が、病院内で麻薬密売ルートを運営したうえ、病...
 保健省傘下の第1中央精神病院(ハノイ市)に入院中の患者が、病院内で麻薬密売ルートを運営し、病室をデ...
 保健省傘下の第1中央精神病院(ハノイ市)に入院中の患者が、病院内で麻薬密売ルートを運営して、病室を...

新着ニュース一覧

 2025年におけるホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8.3%と推定され、ベトナム経済の牽引役として...
 ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプ...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上...
 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
トップページに戻る