- 研究所の幹部・職員36人含む40人を起訴
- 麻薬所持・使用や賄賂などの容疑で捜査
- 精神鑑定の不正で刑事責任逃れる手助けも

保健省傘下の中央精神法医研究所で違反事件が発覚し、40人の容疑者が逮捕または在宅起訴された。ハノイ市警察が18日に明らかにした。
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容疑者40人には、同研究所の幹部・職員36人が含まれる。容疑者らは、麻薬の所持・使用や、贈収賄、精神鑑定結果の偽装などの容疑で捜査を受けている。
警察は、同研究所で「強制治療」を受けていたグエン・ティ・マイ・アイン容疑者(女・46歳)と、アイン容疑者の夫であるレ・バン・ドン容疑者(男・47歳)の2人について、その「治療過程」や行動の張り込み捜査を経て違反を発見し、刑事事件として立件した。
2人は、同研究所の幹部・職員に賄賂を渡して、研究所内でエアコンや音響設備のある個室を確保し、麻薬を使用できる環境を整えていた。また、精神鑑定の不正を通じて、複数の人物が刑事責任を逃れられるよう手助けもしていた。
これまでに、少なくとも22人が強制治療の決定を受けていながら院内から姿を消しており、このうち15人は刑事責任を逃れるために虚偽の精神鑑定を受けていたことが確認されている。
これに先立ち、警察は7日、北中部地方タインホア省のビーチで麻薬パーティーを開いていたアイン容疑者夫婦と同研究所の幹部ら5人の計7人を現行犯逮捕し、摘発に踏み切った。摘発の一環として、国内48か所で家宅捜査が一斉に行われ、多数の証拠が押収された。
同事件をめぐり、警察は捜査範囲を拡大している。