- HCM住民の63%が市を離れたくない
- HCM住民の83%が生活の質に満足
- 生活のしやすさや地域への愛着が顕著

米国最大の建築設計事務所であるゲンスラー(Gensler)の研究チームが発表したレポート「シティパルス2025(City Pulse 2025)」で、「人々が住み続けたい都市トップ10」として、ベトナムのホーチミン市が世界2位にランクインした。
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世界65の都市の住民3万3000人余りを対象に実施された同調査では、ホーチミン市の住民の61%が市を離れる可能性について、「低い」または「非常に低い」と回答。これは台北の64%に次ぐ高い割合で、ホーチミン市が世界2位だった。
さらに、ホーチミン市の住民の83%が生活の質について、「満足」または「非常に満足」と回答しており、こちらも世界トップクラスの割合となっている。同レポートは、雇用、治安、物価といった要素が都市に住み続ける決定に及ぼす影響は大きいとしつつも、特に大きな要素は人々の地域に対する愛着や帰属意識だと分析している。
同レポートは、シンガポールがホーチミン市の順位を下回ったことについて、「インフラ、治安、経済発展で国際的に高い評価を受けているシンガポールだが、超近代的でプレッシャーのかかる環境下においては、地域への愛着が芽生えづらいのではないか」と指摘している。
人々が住み続けたい都市トップ10は以下の通り。
1位:台北(台湾) 64%
2位:ホーチミン市(ベトナム) 61%
3位:シンガポール 59%
4位:シドニー(オーストラリア) 58%
5位:ベルリン(ドイツ) 51%
6位:モンテレイ(メキシコ) 50%
7位:ミュンヘン(ドイツ) 49%
7位:サンパウロ(ブラジル) 49%
7位:バンクーバー(カナダ) 49%
8位:ソウル(韓国) 47%