カナダ生まれのベトナム人が慈善団体立ち上げ

2008/08/31 08:25 JST配信

 カナダのアルバータ州エドモントン市に住むベトナム人の若者たちが立ち上げた慈善団体「フォーリンハートグループ」は、ベトナムの貧しい子どもたちを支援している。団体メンバーの一人でカナダ生まれのミナ・ティ・チュオンさんがこのグループの活動について語った。

 私たちは今年の5月、集めた寄付金を子どもたちへ渡すため、グループを代表してベトナムを訪れた。サイゴン、中部のホイアン市とフエ市、ハノイの孤児院を訪ねて回った。始めに訪れたサイゴンの寂れた寺では52人もの子どもたちが一つの部屋で暮らしていた。しかし誰もそのことに不満そうな顔をしておらず、むしろ幸せそうに見えた。

 次に訪れたフエでは100人近い孤児を養育しているドクソン寺を訪れた。最後に訪れたハノイの寺では、生後20カ月に満たない赤ん坊を13人養っていた。この寺では子どもたちの生活スペースにするため新しい建物を建築中だった。私たちはこの建物のかわらを支援することにし、ハノイ慈善協会にその購入費用を渡してかわらの購入を依頼して帰国した。

 「フォーリンハートグループ」はエドモントンで週末にチャリティーバザーを開催している。この市に住む多くのベトナム人が料理やアクセサリーなどを持ち寄って販売し、その売り上げをグループに寄付してくれる。カナダに住む両親の友人たちも、グループに寄付金を送ってくれる。彼らは自分たちの暮らしが厳しいにもかかわらず、故郷の貧しい人たちを助けたいと願っている。

 私はベトナムで2003年から2005年にかけて2年間働いたことがあるが、その間に孤児たちを助けるような活動を何もできなかったことを残念に思っている。だからこそ今、グループのメンバーとしてできる限りのことをしたいと思う。姉のサンもベトナムを訪れた時同じように感じたと言う。今のような生活ができるのは本当に幸運なことで、幸運に恵まれなかった子どもたちのために何かしたいと思う。それが私たちにとってルーツに帰るということだと思うから。

[Tuoi Tre online, 05/07/2008, 04:09 (GMT+7)]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 仁愛・慈善について語り合うオンライン掲示板のメンバーは20日、カントー市ニンキエウ区スアンカイン地...

新着ニュース一覧

 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)事業の一環で行われた軍事パレードを見物する...
 衣料の製造・販売を行う韓国のレシピグループ(Recipe Group)はこのほど、同社が展開するファッションブ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
トップページに戻る