ベトナムのプロサッカーリーグ(Vリーグ)が苦境に立たされている。2012年シーズン終了後、多くのクラブが解散を発表、数百人の選手が行き場を失っている。廃業を余儀なくされた選手も多く、国内を代表するスター選手でさえも新たな所属先が見つからない状況だ。ボンダーなどが報じた。
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AFFカップ2012で惨敗に終わったベトナム代表は、既にファン・タイン・フン監督が辞任を発表。大会中、精彩を欠いたレ・コン・ビン、タイン・ルオンなどが戦犯として祭り上げられた。しかし、当人らが直面している最大の死活問題は、やはり所属クラブの解散であろう。ベトナムを代表するスター選手である彼らを獲得するには、多額の資金が必要となるため、経営難に陥っている国内クラブが手を挙げるとは考えにくい。
コン・ビンは、来年1月、歌手で恋人のトゥイ・ティエンとの間に、第1子が生まれる予定。トゥイ・ティエンは、コン・ビンに出会った記念日に第1子を出産する事を望んでおり、帝王切開での出産を希望している。生まれてくる子供のためにも、コン・ビンはホーチミン市のサイゴン・スアンタインFCへの入団を希望していたが、給料や契約金などの条件が合わず、不成立に終わった。
タイン・ルオンはハノイT&Tが獲得を試みたが、こちらもやはり物別れに終わっている。最近の報道では、インドネシアのスリウィジャヤFCがコン・ビンに触手を伸ばしているとも囁かれているが、国内クラブへの入団が難しいだけに、このまま所属先が決まらない状況が続けば、2度目の海外挑戦(1度目はポルトガル・レイションイスSCへのレンタル移籍)に踏み切る可能性も高まってくる。