オバマ大統領訪越の裏、ホーチミンの医師団が語る緊張の30時間

2016/06/19 05:29 JST配信

 一方、オバマ大統領に同行する米国使節団のホーチミン市滞在中の緊急時支援病院には、チョーライ病院が選ばれた。5月19日から、ホワイトハウスの医療専門員は在ベトナム米国大使館医務室のベス・キング博士と共に、チョーライ病院の緊急時対応の状況を調査した。

(C) vnexpress, T.D., オバマ大統領に同行するFV病院の救急車
(C) vnexpress, T.D., オバマ大統領に同行するFV病院の救急車
(C) vnexpress, Duc Dong, ホーチミン市を飛び立つエアフォースワン
(C) vnexpress, Duc Dong, ホーチミン市を飛び立つエアフォースワン

 彼らは負傷者を搬送する場合を仮定して、救急車から救急救命室、画像診断室、手術室に至る搬送経路のほか、スタッフルームやVIP患者向けのセキュリティ部門についても入念にチェックを行った。

 チョーライ病院のグエン・チュオン・ソン院長によると、様々な状況に備えるため、病院側はホワイトハウス使節団専用の固定電話を設ける必要があったという。また、救急科、心臓科、画像診断科などの各医師とセキュリティ部門を含む緊急時対応チームも立ち上げた。

 オバマ大統領がハノイ市からホーチミン市に向かう直前の5月24日正午から、ホワイトハウスの専門員2人がチョーライ病院の救急科に待機していた。彼らはホーチミン市でのオバマ大統領の任務には同行せず、使節団一行に関わる事故が起きた場合に対応に当たるという特別な任務を負っていた。

 この日も診察は通常通り行われており、病院内はいつも通り混み合っていたが、一方で医師たちは並々ならぬ緊張感を漂わせていた。ソン院長は、「緊急時に対応する準備はできていましたが、私たちはオバマ大統領の全ての動きを固唾を呑んで見守っていました」と思い返した。

 5月25日午後、 オバマ大統領を乗せたエアフォースワンはベトナム訪問を終えてタンソンニャット国際空港を出発した。大統領に同行していたFV病院のベトナム医師団、そして病院で待機していたチョーライ病院のチームは安堵のため息をつき、彼らの緊張の30時間が終わった。

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