プラスチック管の腕で夢を描く14歳、地雷被害乗り越え

2016/10/30 05:11 JST配信

 事故に逢ってから数か月後にヒエウくんは転倒し、2回も脚を骨折した。当時、ヒエウくんは完全に動くことができなくなり、父が押してくれる車椅子に頼るしかなくなった。自分が移動するために一日中苦労している父を見て、ヒエウくんは自分の脚で歩行する決意を固め、訓練を開始した。そして予想以上の成果を得ることができた。現在、ヒエウくんは自力で歩けるだけでなく、自転車で市場に買い物に行って母親を手伝ったり、友達の家を訪ねて一緒に勉強することもできる。

(C) infonet
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 将来の計画について、ヒエウくんは笑顔で答えた。「小さい頃から絵描きになりたいという夢を持っていましたが、不幸にも事故に遭い両手を失いました。もう夢を叶えることはできないだろうと思っていましたが、父がこの魔法のペンを作ってくれた日から、勉強を頑張って、美しい絵が描けるように練習しようと決意しました。そしていつか画家になりたいと思っています」。

 ヒエウくんの担任であるグエンチャイ中学校のチャン・フー・ギさんは、「ヒエウくんは今まで出会った生徒の中で一番従順で勉強熱心な生徒です。両手を失っても、他のクラスメイトに遅れを取らないよう非常に努力しています。これまで学校側もヒエウくんの夢を叶えるため、通学を続けられるようにサポートし、励まし続けてきました。ヒエウくんは同級生の中で手本となるにふさわしい素晴らしい生徒です」と語った。

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[Tri Thuc Tre, infonet, 10/10/2016 14:57, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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