「ご自由にどうぞ」の古着市、住民の想いが貧しい人々を救う

2019/02/10 05:29 JST配信

 同市12区に住む女性もまた、10人近くもいる孫たちがテトに着るための服を探しに来ていた。この女性はほかにも、自宅や仕事場で着るための服も袋に詰めた。「ここから4km離れたところに住んでいますが、着る服を探すためにここへ来ました。これで服を買う分のお金をテトのほかのことに使えます」と話す。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 このマンションの1階に住んでいるゴ・ホン・グエンさん(男性・46歳)は、最初に古着市のアイデアを出した3人のうちの1人だ。グエンさんは、この古着市がわずか半月でこんなにも注目されることになろうとは思ってもみなかったという。

 「体型が変わったり、子供が大きくなったりして着られなくなった服を必要な人に譲る、というのが私の最初のアイデアでした。少しずつシェアされ、多くの人が来てくれるようになりました。私たちは当番制で服を受け取り、必要な人が選んで持って行けるように整理しています」とグエンさん。

 今ではあまりにも多くの衣類が集まるため、グエンさんらはトラックを借りて市内のビンロック工業団地へ衣類を持って行き、工業団地内でも貧しい労働者のために無料の古着市を開いている。さらにグエンさんは今後、南中部高原地方の貧しい地域にも古着市を広げたいと考えている。

前へ   1   2   次へ
[VnExpress 15:18 1/2/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 「余っている人はください、必要な人はご自由にどうぞ」と描かれた看板を掲げたキャビネットが、ハノイ...
 テト(旧正月)を目前に控え賑わうホーチミン市の歩道に、赤いアオザイを身にまとい、テトの楽し気な音楽...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る