病気の弟を見舞うため、13歳の少年が自転車で100km一人旅

2019/03/31 05:50 JST配信

 このとき、幸運にも通りすがりの運転手たちが倒れていたチエンくんを発見し、飲み物と食べ物を与えて父親に連絡をして、自転車とともにチエンくんをハノイ市まで送り届けたのだった。その後、周りの人たちはチエンくんが自転車で走った道のりを計算してみると、驚いたことにその距離はおよそ103kmにも及んでいた。

(C) tuoitre
(C) tuoitre
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 チエンくんは3月26日の朝に弟を見舞い、病院で昼食をとってから、学校へ行くためまたソンラ省に戻った。帰りは自動車で父親との二人旅。帰りの2人分の運賃は中央小児病院に勤める弟の主治医の医師が出してくれた。

 この医師はまた、チエンくんに新しいサンダルを買うためのお金も渡した。チエンくんが履いていたサンダルは、103kmもの道のりを共にし、さらに自転車のブレーキ役という「任務」をまっとうしてぼろぼろになっていた。

 チエンくんはベトナム現地紙「トゥオイチェ―」のインタビューに対し、「道のりは遠いし暑いし大変でしたが、弟や両親のことを思って自転車を漕ぎました。食べ物も飲み物もありませんでしたが、弟が恋しくて、空腹も喉の渇きも感じませんでした」と語った。

 「弟に会えて幸せです。早く病気が治って家に帰ってきて、一緒に牛の散歩に行きたいです」とチエンくんは涙ながらに続けた。

 チエンくんの祖父は「今でもまだ身震いします。幸いチエンは無事に両親のもとに戻りましたが、もし行方不明になっていたら、どうやって探せばいいのか見当もつきません。身分証もなければ携帯電話もなく、薄着で、帽子もなくて…」と涙した。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市ホアンマイ区の小さな下宿に、結婚からわずか3か月後に寝たきり状態になった夫を10年にわたり...
 13歳の少年が西北部地方ソンラ省からハノイ市に向かって100km余りの道のりをブレーキもない自転車に乗...
 13歳の少年が西北部地方ソンラ省からハノイ市に向かって100km余りの道のりをブレーキもない自転車に乗...

新着ニュース一覧

 フィリピンのセブで開催された第48回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の枠組みで、8日午前、ベトナム...
 国際協力機構(JICA)はハノイ市で1日、ベトナム政府との間で、北部山岳地域の小規模インフラ整備を目的...
 建設省は、南中部地方カインホア省(旧ニントゥアン省)ドービン街区(phuong Do Vinh)に位置するタインソ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフラン...
 地場系コングロマリット(複合企業)T&Tグループ(T&T Group)と不動産大手で低級から高級まで様々な市場区...
 台湾のICT業界大手であるライトン・テクノロジー(LITE-ON Technology)は、ベトナムで全額出資する子会...
 ホー・クオック・ズン副首相はこのほど、知的財産権侵害行為の撲滅・防止・対処策の実施を指示する首相...
 韓国の現代自動車(ヒョンデモーター=Hyundai Motor)グループはこのほど、韓国国際協力団(KOICA)および...
 株式会社クレステック(静岡県浜松市)のベトナム現地法人であるクレステックベトナム(CRESTEC VIETNAM、...
 北部地方バクニン省は、国内8番目となる中央直轄市への昇格を目指し、提案書の最終調整を進めている。...
 ハノイ市人民評議会都市委員会はこのほど、低排出ゾーン(LEZ)の対象となる環状1号線内の9つの街区にお...
 政府は、付加価値税(VAT)法の施行をガイダンスする政令第181号/2025/ND-CPの一部を改正・補足する政令...
 米国通商代表部(USTR)はこのほど、貿易相手国の知的財産権の保護と執行に関する「2026年版スペシャル30...
 インド海軍の艦艇「INSサガルドワニ(INS Sagardhwani)」が5日~8日の日程で、南中部地方カインホア省の...
 ホーチミン市人民裁判所は7日、麻薬の違法売買や所持の罪に問われていた麻薬ルート元締めのグエン・テ...
トップページに戻る