ショービズ界で生きる、ベトナムのLGBTとロトショー

2020/07/05 05:10 JST配信

 現在、ビーさんは「サイゴンタントイ(Sai Gon Tan Thoi=新時代のサイゴン)」という歌舞団に所属し、週に3回、ビンゴゲームと歌や踊りを組み合わせたロトショーに出演している。

(C) zingnews
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 ロトショーはフランス植民地時代からあるビンゴゲームのような娯楽で、特にベトナム南部で人気がある。ロトショーでは、美しく着飾ったビーさんのような演者がステージで歌や踊りを披露しながら、観客参加型のビンゴゲームを進行する。

 南部の農村部の人々にとって、1990年代まではこうしたショーは生活に欠かせないものだったが、徐々に衰退していった。しかし、2017年にサイゴンタントイが有名になると、ロトショーとともに過ごすナイトライフの人気も復活した。

 2014年には、主に南部のトランスジェンダーの人々から成る歌舞団の旅を追ったドキュメンタリー映画「マダム・フン(英題:Madam Phung、越題:Chuyen Di Cuoi Cung Cua Chi Phung)」が大きな成功を収めた。

 この映画の影響力が引き金となって、サイゴンタントイや同業者も注目を集め、ロトショーに毎晩何百人もの観客が訪れるようになった。

 「私たちは汗と涙、時に血を流してパフォーマンスしています。楽しみを売るというだけでなく、これは1つの職業なのだということを皆さんに知ってもらいたいんです」と、ラー・キム・クエンさん(39歳)は語る。

 クエンさんは女性として生きるトランスジェンダーで、「ロトの女王」と呼ばれている。クエンさんは10代のころからサイゴンタントイと一緒にショーに出演してきた。「私は、自分自身を養える十分なお金を稼ぎ、母の面倒も見ることができているので、人生に満足しています」。

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