一方のトゥアンさんは、SNSで賛辞の声が殺到したことについて、「自分の生活はこれまで通り、仕事も普通にしています。ただ、これは一生忘れられない経験です。あんな状況で人を助けたのなんて初めてのことですから」と笑いながら話す。
![]() (C) thanhnien |
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ダットさんは旧バリア・ブンタウ省(現ホーチミン市)出身で、日本には6年間在住しており、現在は自転車販売店とカフェを経営している。一方、トゥアンさんは南中部地方ザライ省出身で、日本で何年も暮らしている。
その日、現場で一部始終を目撃していたフオン・リンさん(男性)は、同じ日本在住ベトナム人として、善良な2人の行動に心から感動し、誇りに思うと語る。
「異国の地で、彼らは自らの命の危険も顧みず、強風と大波をものともせず、日本人の2人の子どもを救いました。これはただの勇敢な行動というだけでなく、人情の証であり、他人を助けるためなら見返りを求めないという、思いやりに満ちた、我々ベトナム人の良さを表すような行動だったと思います」とリンさんは話す。
リンさんは加えて、こうした行動こそが、ベトナム人と日本人との絆をより深めるきっかけになるだろうと語った。