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生後12か月から5歳までの子供にとって、読み聞かせは楽しいアクティビティであり、両親と楽しく過ごすことができる時間です。子供たちは、韻を踏んでいるものや繰り返しの文章を好む傾向があります。
子供たちの学習を助ける本としては、自動車をテーマにした本や古典的なおとぎ話、子供たちの日常生活を描いた本、または絵が浮き上がるしかけ絵本、動物の鳴き声などの音が出る絵本などです。この年齢の子供たちは、取り外し可能なパズル絵本に特に関心を示します。
15年以上の教育経験を持つサイゴンパールインターナショナルスクール(ISSP)のTiffany Procter副校長は、生後12か月から5歳までの子供にとって読み聞かせは不可欠であると語ります。それは、ISSPの図書館がこの年代の子供向け蔵書を1万6000タイトルも持つ理由でもあります。
本から知識を得ることだけでなく、子供たちに早くから本を読み聞かせることは、親子関係を深めることにも役立ちます。子供たちは成長するにつれて好奇心旺盛になり、常に自分たちで周囲を探索するようになります。幼い時分に子供たちと一緒になって読み聞かせをすることは、親にとっても子供にとっても幼少期の甘く暖かい愛情の記憶をとどめておくための良い機会です。読み聞かせという行為を、しなければならない「任務」と捉えるのではなく、愛情を育み、家族をより近くに結びつけるものとして考えてください。早くから子供に読み聞かせをすることで、子供たちは本を楽しいものとして見ることができ、成長したときに、本とテレビ、ビデオゲームなど他の娯楽とのバランスを取ることが出来るでしょう。
また読み聞かせは、子供の長期的な学習能力の開発と学習に対する前向きな姿勢の基盤を構築します。早くから読書の習慣をつけた子供は、小学校から大学までのあらゆる科目でより良い学業成績を収めることが出来るでしょう。実際、まだ読むことを知らない子供は文字を右と左どちらから読めばいいのかも分かりませんし、イラストとは異なる「文章」を受け入れていかなくてはなりません。早くから読書の習慣をつけることは、子供たちが必要なスキルを習得するのに役立ちます。さらに読書は、読解力に加えて、規律、集中力、記憶力の強化にも繋がります。こうした要素は子供たちが学校で学んでいく上で大いに役立ちます。
読み聞かせは、子供たちがより良いコミュニケーションスキルと思考力を得る助けにもなります。物語の登場人物のコミュニケーション方法を見ながら、読み聞かせの間に親とおしゃべりすることで、子供たちはコミュニケーションスキルを習得していきます。特に就学前、それぞれのシチュエーションで適切な言葉を選択するスキルを育ててくれます。
子供が読書を通して得る大きな価値の一つとして、抽象的な概念を理解し、さまざまな状況で考え、物事を分析する力をつけるということがあります。子供たちが本の物語を日常の状況に置き換える想像力を持つようになると、子供たちは本から得られる情報にもっと興味を示します。例えば、子供が幼稚園に通うことを不安に感じている場合は、このテーマに関連する話を子供に聞かせると、不安という気持ちはだれでも感じる普通のことなのだと理解します。
ISSPで図書館司書を務めるSander Derleck氏は、それぞれの子供にとってのお気に入りのキャラクターや作家がいるので、自宅の本棚に並ぶ本は親または子供が自ら選んだ本であるほうがよいと語ります。親は子供のお手本になるため、自らも読書をして、それが日常的であると感じさせなければなりません。
親は子供たちが楽しみながら読めるように、読み方に工夫と努力をしなければなりません。動物の鳴き声を真似たり、質問しながら読んだり、毎日決まった時間に読み聞かせを習慣づけることも必要です。読み聞かせに相応しい静かな空間で、子供のお気に入りの本を読んであげましょう。図書館や本屋に通って子供のお気に入りの本を見つけてあげてください。
ISSPは毎月第一木曜日の9時半から10時半まで「ママとわたし」というクラスを無料で開講しています。クラスは幼児教育専門のスタッフが行います。
詳しくはウェブサイト＜International School Saigon Pearl＞を参照するか、メールでお問い合わせ下さい。
admissions@issp.edu.vn / (028) 2222 7788
