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マンガで多文化交流!多言語ツールCOMIGRAM(コミグラム)提供開始

2022/04/04 JST配信
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COMIGRAMの一例。現在は計262種類を無料公開中。

 マンガを使った多言語ツールCOMIGRAM公開
 「はこぶ」「ひなん」「きゅうしょく」など、仕事・防災・学校などを想定した日本語とベトナム語とマンガ(イラスト)を組み合せた多言語ツール「COMIGRAM(コミグラム)」262種がサイトCOMIGRAMIST(コミグラミスト)で公開中。無料でダウンロードできる。

 COMIGRAMという名称は、COMIC(マンガ)+COMMUNICATION(交流)+PICTOGRAM(ピクトグラム)の掛け合わせに由来する。
 

COMIGRAMISTの画面(PC版)

 COMIGRAMをもっと知る(サイトへ)

 同サイトを運営する合同会社オトナキ代表の水嶋健氏は、「マンガやアニメは海外で若いインターネット世代に親しまれ、日本に増える技能実習生にマッチする」「印象的な絵柄や物語は記憶されやすく語学学習に向いている」とマンガを使った多言語ツールの利点を語る。

 水嶋氏は、2012年から2019年にかけて、ホーチミン市を拠点にベトナム生活ブログ「べとまる」を運営。独特な視点の企画が注目を集め、ドリアンの皮を鎧に見立てて街を歩いた記事は、最大手ポータルサイトやテレビ番組で「謎の日本人」として紹介され話題になった。
 

ホーチミン市の街中でドリアンの皮を装備する水嶋氏

 ベトナムへの恩返しを考える中、ルーツを持つ鹿児島県・沖永良部島に滞在。島内にベトナム出身の技能実習生が100人ほど暮らし、過去には失踪があったと知る中で、現地で開かれた日越交流会に参加。「失踪そのものよりそれが起こるコミュニケーションのない環境に問題がある」と考え、本帰国の後に移住。現在は、島から日本の多文化交流促進に取り組む。

 今回、COMIGRAMISTをリリースした経緯についてインタビューを行った。
 

沖永良部島のベトナム人技能実習生と水嶋氏(右から二番目)

 アナログツールはコミュニケーション向き
 ――マンガに対するこだわりは?

 水嶋「視覚的にも伝わりやすく、今日本に増える技能実習生や留学生と若い世代がインターネットを通して見(読み)慣れている。また、マンガは長期記憶されやすいという研究結果もあり、語学学習にも向いている。もうひとつ。私自身がマンガが好きで、過去に取材で若いベトナム人漫画家たちと出会い、彼らが活躍できる場を増やしたいという個人的な動機もあります。そうした経緯からCOMIGRAMの作画はベトナム人の漫画家に依頼しています」

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 ――どのような使い方を想定している?

 水嶋「日本人とベトナム人がいる職場で、紙に印刷して貼り出したり、サイトのイラストをそのまま見せてもよいと思います。日本語とベトナム語、それぞれのよみがながあるので、読み合ってほしい。相手の習慣や料理など互いの土俵にお邪魔するようなコミュニケーションの積み重ねが、信頼関係を築き結果として失踪など課題を減らせていくと考えています」

 ――翻訳アプリなどが普及する中で、アナログ的手法をとった理由は?

 水嶋「実習生が働く場所は地方が多く、受入企業の日本人が高齢でスマホを持っていなかったり使いこなせていないケースもあり、職場でスマホを使うと『サボっている』と思われることもあります。またデジタルでできることが増えたからこそ、紙の印刷などでかけられる『手間』に人に温かさを感じる。アナログツールはコミュニケーション向きだと思います」

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 ベトナムや技能実習生だけが課題じゃない
 ――2021年1月にVIETJOで記事を掲載しているが、その後の変化は?

 Tシャツ(GINO-T)で技能実習生問題は解決できるか

 水嶋「ちょうどクラウドファンディングに挑戦中でしたが、あの記事からつながったご支援や出会いもありました。大きな変化は、課題への認識が広がり製品名が変わったことです」

 水嶋「当時のGINO-T(ギノティ)は技能実習生から着想を得た名前でしたが、さまざまな人や現場と巡り合う中で、多文化共生の課題は技能実習生に限らないと知りました。留学生や、ブラジルやフィリピンから移住した方の子ども世代の学校教育。そもそもベトナムも、かつては、難民として多くの方が日本に移っている。また、『相手の母国語を身に付ける姿勢』に価値があり、Tシャツに限らないと考え、現在の"COMIGRAM"に名前を改めました」

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 マンガでもっと多文化共生!多言語学習!
 ――今後の展望は?

 水嶋「現在、サイト『COMIGRAMIST』はベトナム語と日本語の組み合わせを262種類公開しています。さらに今後はポルトガル語やタガログ語など20言語近くの組み合わせを5000種類ほど増やします。また、マンガを使った教材や、より双方向に交流できるボードゲームも手掛ける予定です。そうして各々の価値観がふれあい視野が広がる中で、人を幸福にできるイノベーションが生まれると確信しています。ご興味のある方は気軽にご連絡ください」

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