ブタタカシ レバンタム公園【後編】

2015/12/08 09:35 JST配信

前回 のあらすじ)

奥さんより、減量のためにウォーキングを課されている佐井。

しかし、ウォーキングで行ったレバンタム公園は、日本ではなかなか考えられない カオスな世界 だった。

今回もカオスワールドの続きをお届けします。

レバンタム公園

というわけで、「ブタタカシ」後編も、引き続きここレバンタム公園からお届けします。

今日はどんな不思議な光景に出会えるのか。

早朝からウォーカーがいっぱい

公園の一角で、爆音でユーロビートを流しながら、一心不乱にエクササイズしている集団に遭遇しました。

音がお届けできないのが残念。とにかく爆音

とにかく音の巨大さに圧倒されてしまいます。

みんなまじめに取り組んでいます

音楽に合わせてインストラクターが掛け声をかけています。

「サウ(6)、バイ(7)、サウ(6)、バイ(7)・・・・・」

Why? ベトナミーズピーポー!

1~5はどうしたんだ!!どうして6と7だけ繰り返すんだ!?

と、 厚切りジェイソン 風にキレたくなりますが、突っ込みどころはそこではなかったようです。

お祈りではなく、エアロビです

このエアロビ集団、遠くからだと気がつかなかったのですが・・・

6,7,6,7・・・

近くで見ると、かなり妙齢のおばさま方ではないですか。

平均年齢どう見ても50歳は超えているでしょう。

みなさんぴったり衣装

しかも、みのさん的に言うなら「お嬢様方」が、かなりセクシー系のタンクトップやホットパンツを着ていたりします。

つまり、セクシー系お嬢様の集団でもあります。

かなり大勢です

総勢、48人以上は居そうなお嬢様方が、エアロビをする姿はかなりの圧巻です。

48人のメンバーで構成されているということは・・・

そう、たぶんこれは HCM(ホーチミン)48 なのだと思われます。

それにしても、かなり年齢を感じさせない、ビビットカラーの服を着ています。

ビビットさだけでは、本家AKBを確実に超えているでしょう。

みなさん、あざやか!

みずみずしい緑あふれるレバンタム公園と、HCM48のビビットカラー。

なんだかとっても絵になります!!

お次はこちら。

何やら西洋人の師匠が、西洋人とベトナム人を指導しています。

なんの集団?

どうやら武術の型を教えているようです。

型を指導しているっぽい

空手なのか日本拳法なのか?

とにかく、何か日本の武術らしきものを熱心に指導しています。

みんなで掛け声

何故か、こちらの集団の掛け声は・・・

「いち(1)、にー(2)、さん(3)、しー(4)」

日本語でした!

誰一人日本人が混ざってない中、西洋人とベトナム人の集団が、日本語でカウントしているかなり不思議な光景です。

一気に親近感が!

まさか、遠く離れたベトナムホーチミンで、西洋人が日本の武術をベトナム人に教えていて

それを日本人の自分が眺めているとは。

日本語が世界共通語になっている場所があるなんて!

日本の武道をやっていないものにとっては、かなり不思議な光景です。

さて、ベトナムの公園には、たいていこんな感じでトレーニングマシンが設置されています。

日本では見慣れないマシーンがいっぱい

ベトナムでは、殆どバイク移動ということもあって、運動不足の人が多いです。

肉体労働者が多かった昔と違い、事務仕事に従事する人が多い現代のホーチミンでは、顕著に運動不足の人が多いことから、政府主導で、公園にトレーニングマシーンが設置されています。

この公園にはかなりの種類が設置されている

ただ、このトレーニングマシン、効果があるの?とちょっと疑問が沸くようなものばかり。

なんだかラクそうな感じですが・・・

トレーニングマシンというよりは、ブランコとか、遊戯設備に近いのでは?と、ウェイトトレーニングマニアの佐井は感じてしまいます。

スピード感はない

実際使ってる人も、かなりダラダラ使用している感じです。

どうも必死さが伝わってこない。

そして、中には完全に休憩用の椅子として利用している人も。

ベンチじゃないですよ~

そんななか、異様にガチな感じのたたずまいを見せる集団を発見。

かなり真剣です

15人くらいのおっさんが、離れすぎず、近づきすぎず、適度な距離を保ちながらトレーニングしていました。

懸垂中

引きしまった肉体

露出度の高さ

他人を寄せ付けない緊張感

たぶん、自重筋トレ部の方々と思われます。

本格的!

この方も、

「お義父さん、娘さんをください!」

と言わんばかりの緊張感で、一心不乱にチンニング(懸垂)をしています。

まだまだ続きます

完全に周りの人が声かけられない感じ。

彼らとうち解けるためには、ケインコスギ クラスの筋肉が必要と思われます。

他にも、段差を利用した腕立て伏せをしていたり

一心不乱に腕立て

腹筋ローラーを使用していたり

これはかなりきつい

片足拳立てをしていたりと、かなりハードコアなトレーニングをしていました。

かなりハード!

この集団、ハードなトレーニングをしているだけあり、おっさんながら、みんな良い体をしていました。

そして、ベトナム名物(?)足でやるバドミントン、ダーカウに熱中する半裸のおっさんが居ました。

見事な足さばき

ダーカウ(đá c?u)は、ベトナムの伝統的なスポーツらしいです。

佐井もたまに公園でやってる人を見かけます。

もともとは中国の ジェンズ(?子) と呼ばれる羽根を蹴るゲームがベトナムに入って定着したもので、ベトナム語でđáは「蹴る」、c?uは「球」を意味するそうです。

お見事!

もう、50歳は超えているであろうおっさんですが、かなりアクロバティックなキックを多用しています。

さすが、半裸でやっているだけのことはあります。

ちなみに、ウォーキングしていて思うことがひとつあります。

公園には靴を履いてきている!!

Why? ベトナミーズピーポー!

靴持ってるのに、なんで会社ではサンダルなんだ!?

こんな感じで、朝6時台のレバンタム公園は、日本人の僕からするとかなりのカオスでした。

多分、ベトナムの大きな公園では、

どこも似たような光景が繰り広げられているのではないでしょうか。

かなり新鮮なので、是非機会を作って行ってみてください。

カオスが凝縮された公園

しかし、今回の企画、 デブ関係なくないか? と、お思いのみなさま。

それは言ってはいけない約束です(汗)

う~~ん、大丈夫だろうか・・・。

そろそろ通勤ラッシュの始まりの時間

という反省も胸に抱きつつ、少しバイクの増えてきたボーティーサウを渡って家に帰る佐井でした。

以上!!

著者紹介
佐井高志
ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」
日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。
このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。
2016年11月日本へ帰国。
2018年9月再度ダナンに駐在。
豚が如く
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