- 第1機内食工場、投資額約38億円
- 第1航空機整備センター、投資額約61億円
- 空港の開業に合わせて完成予定

ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、傘下の2社とともに、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港の航空サービス関連インフラ案件2件の着工式を開催した。投資総額は約1兆8000億VND(約99億円)に上る。
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国際基準に対応した第1機内食工場案件は、ベトナム航空ケータリング(VACS)が手掛ける。面積約3万0600m2(区画E-09)の敷地に、6870億VND(約38億円)を投じて建設される。
初期段階では1日あたり2万食の提供が可能で、空港の成長に応じて最大4万食まで拡張できる。食品安全衛生や航空業界の技術基準を満たす設計となり、約1600m2のハラール専用調理スペースも整備される予定だ。
また、国内最大級の第1航空機整備センター案件は、ベトナム航空エンジニアリング(VAECO)が担当する。敷地面積は約4万5500m2(区画E-01)で、第1期の投資額は約1兆1000億VND(約61億円)となる。
同施設には、ワイドボディ機2機とナローボディ機2機を同時に整備できる格納庫や、各種整備工房、部品倉庫、技術補助エリアなどを備える。年間120~150機の整備が可能な設計で、エアバスA320型機、A321型機、A350型機、ボーイングB787型機などの主要機種の整備に対応する。
両案件はいずれも、ロンタイン国際空港の開業に合わせて完成する予定となっている。