- 第35回UNCLOS締約国会議の議長国に選出
- 1994年に条約に加盟して以来初めて
- 多国間主義の重視などを各国に呼びかけ
ベトナムは23日、国連海洋法条約(UNCLOS)締約国の100%の同意を得て、第35回UNCLOS締約国会議(SPLOS 35)の議長国に選出された。ベトナムはアジア太平洋グループから唯一の推薦を受けた国で、各国も全会一致でこれを支持した。
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同会議は、同条約の執行に関する最も重要な年次会議で、ベトナムが議長国を務めるのは、1994年に条約に加盟して以来、初めて。
議長国選出についてグエン・ミン・ブー第一外務次官は、「このような重責を担うことは、各国がベトナムを国連海洋法条約における重要な存在として評価していることの表れでもある。ベトナムは条約の完全かつ包括的な実行の促進、平和的手段による紛争解決、各国の正当な利益の確保において非常に積極的な国だ」と強調した。
条約加盟国は170か国・地域で、海洋環境汚染や気候変動、生物多様性の喪失、地政学的緊張、海洋資源の獲得競争など課題は多く、意見は常に一致するとは限らない。ベトナムは、多国間主義の重視、条約執行力の向上、条約機関の活動強化を各国に呼びかけている。