東南部ビンズオン省ベンカット郡のカウドー川が汚染され大量の魚が死んだ原因が、川の上流に位置するサンミゲル・ピュアフーズ・ベトナム社の養豚廃液貯水池が決壊したためであることが分かった。
ベンカット郡資源環境局が調査した結果、サンミゲル社の廃液貯水池の堤が30メートルに渡って決壊したため、約23万立方メートルの未処理排水が周辺の民家やゴム林に流出、その後カウドー川に流れ込み、同川が30キロメートルに渡って真っ黒に変色していることが判明した。26日午前の時点で、川は魚の死がいから発する異臭に包まれていたという。
サンミゲル・ピュアフーズ・ベトナムは家畜飼料生産と養豚を専門にしており、6カ所の養豚場で6万8000頭を飼育している。同社の廃液貯水池は2003年に台湾企業から譲り受けたもので、1日当たり3000立方メートルの廃液を貯めていたという。同社は昨年まとめられたビンズオン省環境汚染企業ブラックリストのワースト25に含まれていた。