ホーチミンの貧困率、ハノイを大きく上回る

2010/12/17 08:49 JST配信

 ホーチミン市で15日、国際連合開発計画(UNDP)によるハノイ市(旧ハタイ省を除く)及びホーチミン市の発展を支援するプログラムの一環として、2009年都市貧困率の調査結果が発表された。16日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。

 調査では、両市民の収入、教育・社会福祉サービス等の享受の程度、住宅面積、地域の治安などの指標に基づいて貧困率を算出している。これによると、ホーチミン市の貧困率はハノイ市より高いことが明らかとなった。

 具体的には、社会福祉サービスの享受の有無は、ホーチミン市では市民の54%がサービスを享受できておらず、ハノイ市の38%を大幅に上回った。また在住する都市の戸籍の有無は、ホーチミン市民の20.6%が同市に戸籍を有しておらず、ハノイ市の11.4%を倍近くに上っている。

 ホーチミン市に戸籍を持たない市民は地方からの移住者が大部分を占めており、これら市民の56.6%が医療保険に未加入で、60%が1人当たりの居住面積が7平方メートル以下の住居で生活している。

[Luu Tu Anh, Tuoi Tre, 06:01 (GMT+7) 16/12/2010,T]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 世界銀行(WB)がこのほど発表した「ベトナムの貧困削減状況に関する報告」によると、ベトナムにおける貧...
 6月上旬に開催されたベトナム支援国会議(CG会合)において、参加した支援国の代表者らはベトナムの貧困...
 1月1日から施行となった2011~2015年の貧困基準によると、新たな貧困基準では、1か月当たりの収入が農...
 グエン・タン・ズン首相はこのほど、全国で貧困世帯総調査を実施するよう指示した。2011~2015年の期間...
 計画投資省は17日、「ベトナム、2015年までに達成すべきミレニアム開発目標(MDGs)の3分の2を終えた時...
 教育訓練省が5日に開催した「万人のための教育国家行動計画(2003~2015年)」の実施5年後の総括会議で...
 メコンデルタ地方ソクチャン省ソクチャン市では数日前、貧困者支援基金に納付する資金として公務員や教...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る