南中部カインホア省ベトナム祖国戦線委員会はこのほど、10月から11月にかけて中部で発生した大雨・洪水の被災者に対する救援物資の焼却処分費用を申請する準備を終えた。同委員会事務所によると、救援物資として贈られた古着は120包みに上ったが、このうち使用できたのは6割余りに過ぎないという。19日付タインニエン紙電子版が報じた。
被災者にとって救援物資はありがたいものだが、これを不要物処分の機会にしようと考える企業や人も少なくない。消費期限の過ぎた商品を送りつけてきた企業も複数あったという。救援物資の受け付けを担当する職員は「古着でもていねいに洗濯しアイロンをかけて送ってくださる方が多い。その一方でぼろ同然の服やかびの生えた服、下着類を送る人もいる。受け取る被災者の気持ちを考えて欲しい」と話す。
同委員会事務所のグエン・チー・ヒエウ副所長も、「せっかくの救援物資だが、着ることのできない"ぼろ"を送られてはかえって被災者の心を傷付け、処分費用が発生するため被災地の重荷になってしまう」と話している。