国内に蔓延する売春と麻薬の問題は年々複雑化している。「マミー」と呼ばれる売春仲介役の女性達は若年化しながらも、法律の網をかいくぐる術を熟知してきている。労働傷病兵社会省発表の発表によると、2011年上半期の売春を取り巻く状況は更に複雑化し、インターネットなどを利用したものや同性愛者による売春が急増したという。21日付ザンチー紙(電子版)が報じた。
当局は上半期に売春行為を行った疑いのある全国の施設を対象に3万回にも及ぶ立入り検査を実施、1万件近くの違反を発見している。この内、売春事件として、383件を摘発し、売春婦748人、買春客474人、売春施設のオーナーと仲介役305人を逮捕した。逮捕した売春施設のオーナーと仲介役の内、32%が女性だった。18歳以下の女性も8人いたという。逮捕された売春婦・仲介役の殆どが農村出身の女性だった。
同省は、費用総額6290億ドン(約24億円)となる2015年までの売春防止計画を打ち出しており、5月から売春撲滅に向けて始動している。