ハノイ:食べ物屋が客に悪態をつくのは何故?

2011/08/27 09:11 JST配信

 ハノイでは庶民がよく利用する食べ物屋や食堂で、客が店の主人から悪態をつかれるという場合が少なくない。ホーチミン市ではこうした現象は見られず、ハノイ特有のもののようだ。市場経済になってから20年以上が経っても、なぜハノイでは「お客様は神様」が通用しないのか、原因を探ってみた。20日付VNエコノミーが報じた。

 消費者の立場から原因からみた原因は、ハノイ人が味にうるさく、おいしいものには多少の苦労は付き物と思っている事。配給制(バオカップ)時代の売る側が強い立場という意識が抜け切れていない事。高いプライド心から、悪態は自分につかれたものではないと考えている事など。

 売る側の立場からみた原因もいくつかある。適度な収入があれば十分だと小商いに満足してしまう事で、北部の企業経営者にはこの傾向がある。また、地価が高く容易に店を拡張できない事が裏返り「ちびちびとこんな客商売しなくたって、この店は高く売れる」という心理となり、客への尊重を欠く態度を取らせる事。

 さらに「悪評も評のうち」というマーケティング手法を知っている事。最後に、ハノイ人は保守的で変化を好まず習慣を変えようとする人が少ない事。これはハノイのサービス全般についても言える事だ。ただ、若い世代には確実に変化の兆しも見えている。

[VnEconomy, 07:22 (GMT+7) - 20/8/2011, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市のチュックバック湖地区ナムチャン通り37番地に、ドイモイ政策(刷新政策)が始まる以前のバオカ...

新着ニュース一覧

 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプ...
 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
トップページに戻る