ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」など5枚、女性博物館に寄贈

2017/05/09 16:06 JST配信

 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」でピューリッツァー賞ニュース速報写真部門を受賞したことで知られる、ベトナム系米国人のニック・ウット(ベトナム語名:フイン・コン・ウット)氏は6日、「戦争の恐怖」を含む写真5枚と戦場で使用していたカメラをベトナム女性博物館に寄贈した。

(C)VnExpress
(C)VnExpress

 5枚の写真は、1972年6月8日にナパーム弾による爆撃を受けた東南部地方タイニン省チャンバン郡の村から逃れる村人たちを写したもので、4枚はウット氏が、1枚はウット氏の同僚が撮影した。「戦争の恐怖」には、全身に火傷を負って裸で走る当時9歳の少女ファン・ティ・キム・フックさんの姿が写されている。

 ウット氏は写真を寄贈した理由について、「国の歴史を守り、若い世代に引き継げる場所に贈りたかった。戦争を生き抜いた女性、キム・フックさんの写真を贈るなら、ベトナム女性博物館が最もふさわしいと思った」と話した。

 同博物館のズオン・ティ・ハン副館長は、写真を寄贈されたことを光栄だとし、「歴史的価値のある写真だ。これらの写真は戦争の悲しみを伝えて、世界中で戦争反対運動の火付け役となった」と述べた。写真は5月18日まで同博物館で展示される。

[VnExpress, 6/5/2017 | 14:23 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」に写る当時9歳の少女だったカナダ国籍のファン・ティ・キム・フ...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」で知られる、ベトナム系米国人のニック・ウット(ベトナム語名:...
 「ベトナム報道博物館(Bao tang Bao chi Viet Nam)」が19日、ハノイ市カウザイ区ズオンディンゲ通り(Du...
 ホーチミン市人民委員会は、同市1区にあるベンタイン市場と3区の南部女性博物館(202 Vo Thi Sau, phuon...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」に写る当時9歳の少女だったカナダ国籍のファン・ティ・キム・フ...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」でピューリッツァー賞ニュース速報写真部門を受賞したことで知ら...
 ベトナム戦争の報道写真「戦争の恐怖」でピューリッツァー賞ニュース速報写真部門を受賞したことで知ら...
 AP通信の報道写真家でベトナム系米国人のニック・ウット(ベトナム語名:フイン・コン・ウット=Huynh C...

新着ニュース一覧

 衣料の製造・販売を行う韓国のレシピグループ(Recipe Group)はこのほど、同社が展開するファッションブ...
 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました...
トップページに戻る