ホーチミン市1区にあるサイゴン動植物園で21日、オランダから来園したワラビー6頭とタンチョウ3羽が公開された。ワラビーとタンチョウは1か月ほど前に来園し、新しい環境への適応期間を経てこの度の初公開に至った。
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150年以上の歴史を持ち世界最古の動物園の1つにも選ばれている同園は、動植物の飼育・植栽のほか多数の絶滅危惧種の研究・保護もしており、毎年国内外から数百万人が訪れている。
現在、同園では135種類1100個体を飼育しているが、ワラビーとタンチョウが飼育されるのは今回が初めて。ワラビーはフクロネズミ目カンガルー科に属し、オーストラリアの森林や岩地、草地など広域に生息する。体はカンガルーに比べて小さく、尾も短い。ワラビー園ではワラビーに至近距離まで近づくことができ、公開初日にはワラビーにニンジンを手渡しできるエサやり体験に歓声をあげる子供たちで賑わった。
タンチョウは鳥綱ツル目ツル科に属し、日本や韓国、中国に生息し越冬する鳥類。頭頂が赤く、縁起の良い鳥として知られる。絶滅危惧種に登録されていることから、タンチョウの購入や輸入は極めて難しいとされている。