米空軍は6日、ベトナム空軍のダン・ドゥック・トアイ上尉が、友好国の軍人を対象とする奨学プログラム「Aviation Leader Program(ALP)」の訓練を修了したことを発表した。トアイ上尉は米国の空軍基地で52週間にわたりトレーニングを行った。
(C) zing, 左:トアイ上尉、右:カイン中尉 |
トアイ上尉は、ベトナム戦争後に米国での訓練プログラムを修了した初のベトナム人士官となった。同じくトレーニングに参加しているベトナム空軍のゾアン・バン・カイン中尉も、間もなく同プログラムを修了する見通しだ。
トアイ上尉のプログラム修了に際して、米軍の将軍らもトアイ上尉に祝辞を述べた。米空軍で航空教育などを指揮するスティーブン・クヴァスト中将は、トアイ上尉のプログラム修了を「両国空軍の協力における画期的な出来事」だとし、ベトナム空軍の業務遂行能力の向上につながると評価した上で、「越米空軍の協力が地域・世界の安全保障に貢献するだろう」と主張した。
なお、1975年までベトナム南部に存在したベトナム共和国では、訓練目的で多くの軍人を当時の支援国である米国に送り出していた。