生後4か月の赤ちゃんが生きたまま火葬場へ、真相はいかに?

2020/12/01 04:33 JST配信

 まだ息がある生後4か月の重病の赤ちゃんが火葬場に連れて行かれたという動画がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で拡散して騒動になっており、当局は事実を確認するため調査に乗り出した。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 この件について、南部メコンデルタ地方ドンタップ省サデック市警察のグエン・チー・コン署長は26日朝に調査結果を公表し、SNS上に投稿された動画に対する数々の批判は、誤解から生じたものであるとした。

 動画に写っている女児は、同省在住のN.H.Yさん(男性、30歳)とN.T.Hさん(女性、25歳)の娘のN.T.K.Nちゃん(2020年7月2日生まれ)。Nちゃんは11月11日にサデック市総合病院に入院し、呼吸不全や敗血症性ショック、肺炎、先天性の心臓疾患、脳症などの治療を受けたが、回復せずに医師から余命宣告を受けた。

 23日昼頃、退院の準備をしているとき、医師はNちゃんがすでに臨床的には死亡しており、呼吸器を外せば直に息を引き取るだろうと家族に告げた。家には5歳と3歳の幼い子供がいたため、Nちゃんから感染することを恐れた家族がNちゃんをそのまま火葬場に運び、息を引き取るのを待った。

 火葬場到着時、棺桶の蓋は開いたままの状態でNちゃんはまだ呼吸していた。同日15時に火葬場のスタッフが棺桶を確認したところ、この時点でもNちゃんは荒い呼吸をしており、近くに家族の姿が見当たらなかったため、地元警察に通報して病院に再搬送となった。その後、同日19時に死亡が確認され、再び火葬場に戻り、Nちゃんの遺体は荼毘に付された。

 火葬場にいた大勢の人が棺桶の中で息をしているNちゃんの姿を目撃しており、ビデオを撮影してSNSに投稿。これがインターネット上で瞬く間に拡散されて、批判のコメントが殺到した。

 今回の騒動を受けた母親のHさんは地元紙に対し、「娘を失って夫婦は悲しみに暮れています。妊娠中から娘に病気があることは分かっていましたが、娘を捨てることは出来ませんでした。娘の治療のために奔走してきましたが、娘を救うことは出来ませんでした。SNSで苦しむ娘の姿をさらされた上に心無い批判を受け、家族は疲弊して心を痛めています。どうか私たちのことは、そっとしておいてください」と語った。

[Thanhnien 11:42 - 26/11/2020 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 心筋梗塞で死亡を宣告された男性が病院の霊安室で目を覚ますという、ウソのようなホントの話が起きた。...

新着ニュース一覧

 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームにな...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニュ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
トップページに戻る