第1回ビンフューチャー賞、mRNA技術開発の科学者3人が大賞受賞

2022/01/24 15:23 JST配信

 科学研究と技術イノベーションを促進して世界中の人々の生活向上を目的とする国際科学技術賞「第1回ビンフューチャー(VinFuture)賞」の授賞式が20日、ファム・ミン・チン首相の立会いのもと、ハノイ市ホアンキエム区の市民劇場(オペラハウス)で盛大に開催された。

(C) tuoitre
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 ビンフューチャー賞は、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の非営利組織であるビンフューチャー基金(VinFuture)が主催するもので、国籍や性別、年齢を問わず、人類共通の課題を解決するための科学研究や発明、技術イノベーションに貢献した人々に贈られる。

 ノーベル賞をはじめとする権威のある科学賞を受賞した多くの世界各国の科学者に見守られる中、◇カリコー・カタリン(Kariko Katalin)氏、◇ドリュー・ワイスマン(Drew Weissman)氏、◇ピーター・カリス(Pieter Cullis)氏の3人から成る科学者グループがチン首相から大賞を授与された。

 新型コロナウイルスワクチンの開発に使用された、免疫と治療におけるmRNA技術の研究開発に関する3人の業績が評価された。科学者らの業績により、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンは記録的な速さで開発され、人類を守るだけでなく、ガンや心臓病、他の感染症などを治療する機会にもつながる。

 3人が開発した画期的な技術を表彰する大賞の賞金は300万USD(約3億4000万円)。このほか、3つの特別賞が授与され、賞金はそれぞれ50万USD(約5700万円)となっている。

 特別賞を受賞した科学者は以下の通り。

◇オマー・ヤギー(Omar Yaghi)氏:新分野研究科学者賞

◇ゼナン・バオ(Zhenan Bao)氏:女性科学者賞

◇サリム・アブドゥル・カリム(Salim Abdool Karim)氏、カライシャ・アブドゥル・カリム(Quarraisha Abdool Karim)氏:発展途上国科学者賞

 初年度となる今回は、ハーバード大学やケンブリッジ大学、オックスフォード大学、東京大学、アメリカ国立衛生研究所、マックス・プランク学術振興協会、中国科学院など世界各国の教育機関・組織から1200件近くの応募が集まり、60か国以上から集まった約600件のプロジェクトがノミネートされた。

 ビンフューチャー賞は、各国の科学者とベトナムの科学者の間の直接的かつ多面的な協力関係を推進し、ベトナムを世界の科学技術の新たな目的地として位置付けることを目指している。

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