各国政府の情報公開状況を調査する米国の非政府組織(NGO)であるインターナショナル・バジェット・パートナーシップ(International Budget Partnership=IBP)はこのほど、世界各国の予算・財政の透明性に関する調査「オープン・バジェット・サーベイ(Open Budget Survey=OBS)2021」を発表した。
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この中の予算公開性ランキングで、ベトナムは120か国中68位につけた。前回調査の2019年から順位を+9ランク、2017年からは+23ランク上げた。東南アジア地域では、ベトナムの国家予算の透明度はカンボジアやミャンマーよりも高いものの、インドネシアやフィリピン、タイ、マレーシアなどの多くの国を下回っている。
OBSはIBPが2006年から2年に一度実施している調査で、世界各国の予算・財政の透明性について、項目ごとにポイントを加算し総合評価でランク付けしている。
調査では、経済協力開発機構(OECD)や国際通貨基金(IMF)の国際基準に基づいてIBPが独自に評価項目を作成。項目は各国の予算編成過程、予算実行過程、監査過程など100項目以上あり、それぞれ100点満点で評価される。
ベトナムの過去のポイントは、◇2006年:3ポイント、◇2008年:10ポイント、◇2010年:14ポイント、◇2012年:19ポイント、◇2015年:18ポイント、◇2017年:15ポイント、◇2019年:38ポイント、◇2021年:44ポイントで、今回が過去最高値だった。
なお、ランキングのトップ5は、◇1位:ジョージア(87ポイント)、◇2位:南アフリカ(86ポイント)、◇3位:スウェーデン(85ポイント)、◇3位:ニュージーランド(85ポイント)、◇5位:メキシコ(82ポイント)。日本は61ポイントで35位だった。