ハノイ市にある水利大学の電機・電子学部で学ぶズオン・バン・ブーさんが、片手麻痺を持つ人々の運動機能を回復するための「ロボットハンド」を制作した。
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このロボットハンドは画像処理技術によって手指を柔軟に曲げ伸ばしできるほか、目標設定をした練習を行うこともできる。
指導教員の孫に生まれつき手指の運動が難しい障害があったことが、このロボットハンド制作を進めるようになったきっかけだ。すでに同種商品は市販されているが、子供は単調な練習を嫌い、装着すると暑苦しいため、すぐに外して練習したがらないという弱点があった。
そこでブーさんは、子供はゲーム好きということに着目。練習をゲームに変えて、障害を持つ人が自分から進んで練習するような方向で制作に取り組んだ。アイデアが生まれてから、実際に製品を開発するまでには6か月程度かかった。
ブーさんによると、現在は2~3歳向けと5~6歳向けの2つのゲームを導入している。装置はワイヤレスで、大人向けには練習を個別にプログラミングすることもできる。装置は様々な寸法に対応でき、誰でも使うことができるようになっている。
ブーさんは今後、同製品について、患者が病院に行かずとも診療を受けられる機能や、健康を追跡できる機能を強化していくとしている。