- フランスのセーヌ川の経験を活かした開発
- 歩行者・自転車専用橋、人工庭園島を建設
- 島にカフェやレストラン、プールなど整備
ベトナム科学者・専門家協会(AVSEグローバル)とパリ地域研究所(IPR)からなるコンサルティング企業連合はこのほど、ホーチミン市のサイゴン川沿岸の開発構想案を発表した。
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ホーチミン市建築計画局が3月上旬に開いた、フランスのセーヌ川の経験を活かしたサイゴン川沿岸空間の開発に関するセミナーの後に構想案がまとめられた。
構想案によると、ホーチミン市の中心部とサイゴン川対岸のトゥーティエム側の両岸をつなぐ歩行者や自転車専用の橋と、飲食やエンターテインメントのエコシステムを備えた人工の庭園島を建設する。庭園島は固定または浮遊式で、川の流れが遅い左岸の近くに建設する。島には音楽カフェやレストラン、プールなどを整備し、魅力的な観光地にするという。
企業連合によると、この構想案はフランスのボルドー川沿岸と旧港の再開発にインスピレーションを得たもので、歩行者のための「庭園のある港」の設計により、ガロンヌ川に関する開発問題が解決したとされる。
企業連合はデンマークのコペンハーゲン深水港の再開発にも言及した。深水港には広々とした公共スペースが配置され、観光客や地元住民向けのエンターテインメント活動が行われる。海岸へのアクセスも改善され、運河沿いの歩道や水上バス、歩道橋などを利用しやすくなったという。