かつて大繁盛の時計修理屋、ケータイ時代の到来と共に消え

2013/09/08 08:05 JST配信

 1977年からずっと修理をしてきた65歳のビンさんは、8月でこの仕事をやめた。「目も衰えてきたし、手も震える。ネジをしめたり小さな部品を取り付けるのが難しくなってきたんだ。稼ぎも少ないし、やるのは電池交換か針の交換だけ。馴染みの客も少なくなった」。彼の月収は300~400万ドン(約1万4000~1万8700円)に落ち込んだ。

(C)Vnexpress
(C)Vnexpress

 20年以上前の黄金時代には、4年働けば立派な店を構えることができたという。これまで子供たち支援してくれて、なんとか仕事を続けてきた。「この商売は今や時代遅れなんだろうけど、私にとっては天職だったよ」。

 以前工場で働いていた30歳の女性チャンさんは、同郷の友人から時計修理技術を学び、ワーカーをやめてこの道に進んだ。月収は400万ドン(約1万8700円)ぐらいで、屋台式修理屋の諸経費は月250万ドン(約1万1700円)ほどかかるという。

 「女性だからということで近所の人達が助けてくれて、電池交換や時計のクリーニングに来てくれるので、なんとか続けられています」。この仕事は我慢強さや繊細さが必要で、女性に向いていると彼女は言う。だが、4年前に比べると、収入は3割以上減った。

 彼女は今、5年間修理屋を出してきたこの場所から移転を余儀なくされている。この場所に携帯電話ショップがオープンすることになったからだ。「この仕事は知り合い頼みだから、馴染み客を失うのが心配」と彼女は不安げに言った。

前へ   1   2   次へ
[VNExpress, 5/8/2013 S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市在住のグエン・クオック・フンさん(男性)は、40年以上にわたって時計の修理を生業にし、家...
 鍛冶屋、刃物研ぎ師、時計職人…サイゴンの街角からこうした職人たちの姿が消えつつある。既に多くの職...
 この十年ほどの間にすっかり姿を消してしまった商売がいくつかある。例えば、ガスライターや靴の修理、...
 デジタルカメラやカメラ付携帯電話が普及するに連れて、ハノイ市中心部にあるホアンキエム湖周辺で仕事...

新着ニュース一覧

 トー・ラム書記長とファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長は、ラオスを同時訪問した。...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)とホ
 ハノイ市のハノイ師範大学はこのほど、日本でのベトナム語能力検定試験とベトナム語能力証明書の発行に...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン旧市街のバクダン(Bach Dang)通りにある小さな店の前で...
 ハノイ市科学技術局は3日、ハノイ技術取引所(HanoTEX)とデジタル転換市場(DTMarket)を立ち上げた。これ...
 韓国教育省傘下の国立国際教育院は3日、ベトナムで2026年から韓国語能力試験(TOPIK)の成績を大学入学に...
 政府は4日、決議第9号/2026/NQ-CPを公布し、食品安全法をガイダンスする1月26日付けの政令第46号/2026/...
 トー・ラム書記長の特使として中国を訪問したレ・ホアイ・チュン外相は4日、習近平(シー・ジンピン)総...
 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は4日、シンガポールに駐在員事務所を開...
 東北部地方クアンニン省人民委員会はこのほど、ハノイ~クアンニン間高速鉄道プロジェクトの投資方針を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ダナン市人民委員会は、2026年のテト(旧正月)期間中のロン橋(ドラゴン橋=ドラゴンブリッジ)の噴水・フ...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は、アジア太平洋(APAC)地域にお...
 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)を祝うイベントの一環として、「ブックストリートフェスティバ...
 財政省は3日、証券取引や情報開示などの規定を改正する通達第8号/2026/TT-BTCを公布した。外国人投資家...
トップページに戻る