アジア初の宇宙飛行士ファム・トゥアン、「ソユーズ37号」打ち上げから40年

2020/08/02 05:44 JST配信

 ソユーズ37号ミッションの宇宙飛行士に選ばれるために、トゥアン氏とリエム氏は宇宙飛行士訓練センターで16か月間の訓練を受けた。どちらも同等のチャンスがあったが、最終的に選ばれるのは1人のみ。そして出発のわずか3日前の1980年7月20日、トゥアン氏が選ばれたと発表された。

(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) khampha
(C) khampha

 ソユーズ37号はモスクワ時間の7月23日21時33分にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から宇宙ステーション「サリュート6号(Salyut 6)」に向けて打ち上げられた。軌道に乗ると、宇宙船は秒速7.9kmで飛行した。この条件下では、宇宙飛行士の健康状態が地上ではどれほど良好だったとしても、まったく保証されない。

 それでも無事に打ち上げは成功し、ソユーズ37号は翌7月24日にサリュート6号とのドッキングに成功した。これは、軌道上の施設とのドッキングが試みられた13回目の打ち上げで、11回目のドッキング成功だった。ソユーズ37号ミッションでは、選抜を逃したリエム氏がトゥアン氏のバックアップを務めた。

 メインの宇宙飛行士に加えて、ミッションにはベトナムからも専門家や科学者、報道関係者らがソ連に集まった。記者によると、宇宙船が地球低軌道に到達してから9分後、地上では宇宙船からの信号を受信できなくなり緊張が走った。しかし、間もなく再び画像が表示され、地上の皆が安堵した。

前へ   1   2   3   次へ
[Kham Pha 08:59 23/07/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 米国の越僑女性アマンダ・グエンさん(32歳)は、ベトナム系女性として初めて宇宙飛行を行う予定だ。アマ...
 グエン・スアン・フック首相は4日、2030年までの宇宙科学技術応用開発計画に関する首相決定第169号/QD-...
 ハノイ市の軍事歴史博物館(住所:バーディン区ディエンビエンフー通り28A番地)に展示されているMiG-21...

新着ニュース一覧

 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
 英国タイムズ紙(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Time...
 ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)によると、同市の工業団地・輸出加工区は2020年か...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 ドナルド・トランプ米大統領の2025年個人資産開示報告書には、ベトナムでのフランチャイズ契約による50...
 アイウエアの企画・製造・販売・輸出入などを手掛ける株式会社ジンズホールディングス(JINS、東京都千...
 海運や物流事業などを手掛ける韓国の商社STXと、有機質肥料を製造する韓国のミグァン(Mee-kwang)はこの...
 政府は、地域別最低賃金の適用地域区分を7月1日から村レベルの行政区(街区=phuong、村=xa、特区=dac...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は17日、フ
 商工省国内市場管理開発局によると、密輸や貿易詐欺、偽造品、知的財産権侵害の撲滅を目的とした集中取...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年5月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+17.1%増の...
 日本の財務省が発表した2025年5月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+7.2...
 YKK株式会社(東京都千代田区)は、世界有数の縫製産業拠点に成長したベトナムで、YKKベトナム(YKK VIET ...
 国会は17日、企業法の一部を改正・補足する法律を賛成多数で可決した。同法は7月1日に施行される。 ...
 ペトロベトナムグループ(Petrovietnam)傘下のペトロベトナム・テクニカル・サ
トップページに戻る