アジア初の宇宙飛行士ファム・トゥアン、「ソユーズ37号」打ち上げから40年

2020/08/02 05:44 JST配信

 今から40年前の1980年7月23日、ベトナム初、そしてアジア初の宇宙飛行士となったベトナム人民空軍の英雄ファム・トゥアン(Pham Tuan)氏は、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から「ソユーズ37号(Soyuz 37)」に乗って宇宙に飛び立った。ベトナムでは戦争が終わってまだ数年しか経っていないころだった。

(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) khampha
(C) khampha

 これは、ソビエト連邦の宇宙探査計画「インターコスモス」の一環で、ソユーズ37号にはソビエト連邦の宇宙飛行士であるヴィクトル・ゴルバトコ氏が船長として搭乗した。

 戦時中、トゥアン氏は1972年の北爆で米軍のB-52爆撃機を空中から撃墜し、無事に帰還した初めての人物となった。この功績はボー・グエン・ザップ将軍から称えられ、1973年にはベトナム民主共和国で最高位となるベトナム人民軍英雄の称号を授与された。

 このときトゥアン氏が乗った愛機のMiG-21型戦闘機はハノイ市の軍事歴史博物館に展示され、国宝にも指定されている。

 ベトナムに平和が訪れた後、1977年にトゥアン氏はソ連のガガーリン空軍士官学校へ派遣され、1982年に卒業した。在学中の1979年、当時32歳のトゥアン氏は、インターコスモス計画の6番目の宇宙飛行士の候補に選抜された。

 このとき、同じくガガーリン空軍士官学校を卒業し、ベトナム人民軍のパイロットだったブイ・タイン・リエム(Bui Thanh Liem)氏も候補に選ばれた。

前へ   1   2   3   次へ
[Kham Pha 08:59 23/07/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 米国の越僑女性アマンダ・グエンさん(32歳)は、ベトナム系女性として初めて宇宙飛行を行う予定だ。アマ...
 グエン・スアン・フック首相は4日、2030年までの宇宙科学技術応用開発計画に関する首相決定第169号/QD-...
 ハノイ市の軍事歴史博物館(住所:バーディン区ディエンビエンフー通り28A番地)に展示されているMiG-21...

新着ニュース一覧

 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年10月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.20%上昇、前...
 政府は、家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CPを公布した。...
 1日にフィリピンの東で発生した台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)の接近に伴い、ベト...
 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はクレムリン宮殿で4日、THミルク(TH Milk)などを展開するベトナ...
 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は11月18日から、本人確認・電子認...
 ホーチミン市観光局は、航空会社や旅行会社と連携し、同市のヘリコプター遊覧ツアーを12月に再開する方...
 株式会社商船三井(東京都港区)のグループ企業で、燃料・潤滑油や舶用商材などの商社事業を手掛ける商船...
トップページに戻る