サッカーベトナム1部サイゴンFCはこのほど、日本人のMF松井大輔(39歳)、FW高崎寛之(35歳)、韓国人MFウ・サンホ(28歳)を2021シーズン後期の戦力構想外とし、選手登録の抹消を決めた。Vリーグではシーズン前期で結果が残せなかった外国人選手をシーズン折り返しの時期に放出するのが通例となっている。
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3選手はいずれもJリーグ経験者。クラブのJリーグ化を目指しているサイゴンFCのチャン・ホア・ビン会長が今季の助っ人として獲得したが、3選手ともここまで無得点。サイゴンFCは、昨季のシーズン前期を首位で折り返し、最終成績は3位でフィニッシュ。しかし、今季は第10節を終えた現時点でチームは14チーム中13位に低迷している。テト(旧正月)明けに就任した霜田正浩監督も既にリーグ3連敗の責任を負わされる形で解任。その後チームは連敗を5まで伸ばし、2016年の1部昇格以降ワースト記録を作るなどファンを失望させた。
元日本代表でワールドカップ出場歴もある松井は今季、鳴り物入りで加入したが、今年40歳という年齢で体力的な問題を抱えており、開幕当初のような高いパフォーマンスを維持することが難しいと判断された。高崎は最も出場試合数が少なく、何のインパクトも残すことがなかった。ウ・サンホはレギュラーとして出場したが、助っ人としては物足りないとの評価が下された。
Vリーグ規定によると、各クラブは第10節の終了後に外国人選手の登録変更が可能であり、必要レベルを満たさない選手の登録を解除し、新しい選手を登録することが出来る。サイゴンFCは既に同1部ホーチミン・シティFCからセネガル人DFパプ・ディアキテ(29歳)を獲得。さらに、フロント入りしていた日本人MF苅部隆太郎(28歳)を選手に復帰させることを決めた。
フン・タイン・フオン監督は、ここまでチームの全得点(3ゴール)を挙げているアルゼンチン出身帰化選手のFWドー・メルロ(36歳)と前線でコンビを組む外国人ストライカーを探している。チームには期待の若手であるFWボー・グエン・ホアン(19歳)もいるが、経験不足からスタメンで起用するには実力不足。
なお、サイゴンFCは昨季リーグ3位だったため、今年のAFCカップの出場権を得ており、6月にシンガポールで開催されるグループリーグに出場しなければならない。サイゴンFCはVリーグ第10節を終えて、3勝6敗1分の勝ち点10で13位。シーズン前期は残り3試合、第11節でSHBダナン、第12節でハノイFCと敵地で連戦し、ホーム開催の第13節でタインホアFCと対戦する。
最終更新:2021年4月22日10:45JST