女子アジア杯プレーオフ、ベトナムが台湾との接戦を制して史上初のW杯出場権獲得

2022/02/07 14:29 JST配信

 インドで開催中のAFC女子アジアカップ2022(兼FIFA女子ワールドカップ2023予選)は2月6日にプレーオフ最終戦(W杯出場国決定戦)が行われ、ベトナム女子代表が台湾女子代表を2-1で下してワールドカップ初出場を決めた。

(C) bongda+
(C) bongda+

 プレーオフは今大会の準々決勝で敗れた4か国のうち、W杯開催国のオーストラリアを除く、ベトナム、タイ、台湾の3チームによる総当たり戦で行われ、最上位の1チームがワールドカップ出場権を獲得。他の2チームは大陸間プレーオフに回る。

 プレーオフ最終戦では、ともに1勝同士のベトナムと台湾がワールドカップ出場権をかけて激突。両チームは勝ち点3で並んでいたが、得失点差で台湾が1点上回っていたため、ベトナムは勝利が必要な試合。しかし、過去の対戦成績からも分かる通り、ベトナムに圧倒的に分があり、ベトナムは中3日、台湾は中1日と日程的にもベトナムが有利。さらに台湾は前日の新型コロナ検査で選手・スタッフから複数の陽性者が見つかっており、戦力的な不安も抱えていた。

 試合は序盤からベトナムがボール握る展開となり、前半7分に得たCKのチャンスからCBチュオン・ティ・キエウが頭で決めて先制。早い時間帯のゴールで精神的プレッシャーから解放されたベトナムは、その後も試合を優位に進めたが、前半の間に追加点を奪うことは出来ず、最少得点差の1-0のまま前半を折り返す。

 後半に入ると、49分に台湾の中央突破を許して同点に追いつかれるが、ベトナムは56分に左サイドからのクロスに反応したMFグエン・ティ・ビック・トゥイが勝ち越しゴール。結局これが決勝弾となり、ベトナムが2-1で台湾との大一番を制した。

 この結果、プレーオフ1位となったベトナムは史上初となる女子ワールドカップ出場権を獲得。プレーオフ2位の台湾、同3位のタイは大陸間プレーオフに回ることとなった。

 なお、ベトナムサッカー連盟(VFF)は、台湾女子代表に勝利したベトナム女子代表に30億VND(約1500万円)の報奨金を贈ると発表。これに先立ち、VFFはベトナム女子代表がグループステージを突破した際に10億VND(約500万円)、プレーオフ初戦のタイ戦で勝利した際に15億VND(約750万円)の報奨金を贈ることを決定していたため、VFFからの報奨金は総額55億VND(約2750万円)となった。

 この他、スポンサー企業1社も30億VND(約1500万円)の報奨金、ファム・ミン・チン首相も40億VND(約1000万円)の報奨金を贈ると表明しており、金額はまだまだ伸びると見られている。

<プレーオフ>

2月2日 タイ 0-2 ベトナム

2月4日 台湾 3-0 タイ

2月6日 ベトナム 2-1 台湾

記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2022年2月6日 ベトナムフットボールダイジェスト+]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 WEリーグに所属するINAC神戸レオネッサがベトナム遠征を行い、北部紅河デルタ地方ハナム省で8月7日(月)...
1.ベトナム女子代表のワールドカップ初出場が決定  ベトナム女子代表は、2022年初めにインドで開催さ...
 国際サッカー連盟(FIFA)はニュージーランドで10月22日、FIFA女子ワールドカップ2023のグループリーグ組...
 グエン・スアン・フック国家主席は2月9日、AFC女子アジアカップ2022(兼FIFA女子ワールドカップ2023予選...

新着ニュース一覧

 2024年5月7日、ディエンビエンフー戦勝記念日70周年(1954年5月7日~2024年5月7日)を迎えた。  ディ...
 5月7日、西北部地方ディエンビエン省ディエンビエンフー市で、ディエンビエンフー戦勝記念日70周年記念...
 ホアンキエム湖に建つ「亀の塔」、文廟、ロンビエン橋など、ハノイ市の観光名所をかたどった3Dアイスキ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム・ブック・オブ・レコーズセンター(ベトキングズ)は4月末、北部紅河デルタ地方ハイフォン市に...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、すべて
 ベトナム共産党中央監査委員会はハノイ市で6日と7日に開いた会合で、ホーチミン市共産党委員会常務部、...
 女子V1リーグのPFUブルーキャッツ(石川県)は、5月11日~19日の日程で南中部高原地方ダクラク省バンメト...
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ホーチミン市では、電気バス路線の試験導入から2年が経過したものの、補助金の不足とデポ(車庫)用の土...
 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶(記憶遺産)」を審査する「アジア太平洋地域世界記憶...
 ホーチミン市内の歩道や道路の一部を一時的に使用する法人や個人から使用料を徴収する計画について、1...
 ベトナム商工連盟(VCCI)と米国国際開発庁(USAID)が9日に発表した2023年の各省・市競争力指数(PCI)ラン...
 不動産開発コンサルティング・仲介を手掛ける地場DKRAベトナム(DKRA Vietnam)が発表したコンドテル(※)...
 交通運輸省傘下のベトナム民間航空局(CAAV)によると、2024年1~3月期における国内航空会社6社の運航便...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は5月12日、
トップページに戻る