ベトナムサッカー、2022年の印象的な出来事5選

2023/01/03 05:56 JST配信

1.ベトナム女子代表のワールドカップ初出場が決定

(C)NLD
(C)NLD

 ベトナム女子代表は、2022年初めにインドで開催されたAFC女子アジアカップ2022(兼FIFA女子ワールドカップ2023予選)に出場した。日本や韓国と同組という厳しいグループリーグで3位となり、ワイルドカードで突破。準々決勝で中国に敗れた後、タイと台湾とのワールドカップ出場国決定戦を勝ち抜き、史上初となるワールドカップ出場を決めた。

 FIFA女子ワールドカップ2023は、オーストラリアとニュージーランドによる共同開催で、2023年7月20日~8月20日の日程で行われる。初出場のベトナムは、同大会のグループリーグで前回女王の米国、前回準優勝のオランダ、プレーオフA勝者と同じグループEに入っている。

2.SEA Gamesで2大会連続のアベック金メダル

 第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)は新型コロナの影響で1年延期され、2022年5月にベトナムで開催された。サッカー競技では、男子のU-23ベトナム代表が決勝でU-23タイ代表を1-0で下して金メダル。ベトナム女子代表もタイ女子代表を同じく1-0のスコアで下して金メダルに輝いた。これにより、男女のベトナム代表チームは、2大会連続でのアベック金メダルを獲得した。

3.ベトナム代表パク・ハンソ監督が勇退を決意

 5年間にわたりベトナム代表(U-23代表兼任)を率いて、ベトナムサッカーを躍進させた韓国人指揮官のパク・ハンソ監督が勇退を決意した。パク監督は、AFC U-23選手権2018(現AFC U-23アジアカップ)で、U-23ベトナム代表を準優勝に導くと、同年末に行われたAFFスズキカップ2018(現AFF三菱電機カップ)では、ベトナムA代表を10年ぶりの東南アジア王者に導いた。

 この他、パク監督率いるベトナム代表チームは、2018年のアジア競技大会(ASIAD)のベスト4、2019年と2021年の東南アジア競技大会(SEA Games)での2大会連続金メダル、AFCアジアカップ2019のベスト8、FIFAワールドカップ・アジア最終予選への初進出など、数々の快挙を達成。なお、パク監督率いるベトナム代表は現在、東南アジア王者を決めるAFF三菱電機カップ2022(2022年12月20日~2023年1月16日)に参戦中。優勝トロフィーを勝ち取って指揮官を送り出すべく、チーム一丸となって奮闘中だ。

4.ベトナム代表がワールドカップ最終予選に初進出 東南アジア勢史上初の白星を記録

 ベトナム代表は、2021年に行われたFIFAワールドカップ・アジア2次予選をグループ2位で突破して、初めてワールドカップ最終予選に駒を進めた。2021年9月~2022年3月に年をまたいで開催された最終予選では、グループBの最下位(1勝8敗1分)に沈んで力不足を露呈したが、旧正月決戦となったホームでの中国戦に3-1で勝利。これにより、ベトナムはワールドカップ最終予選で白星を挙げた初めての東南アジアの国となった。さらに、アウェイで行われた同予選最終節の日本戦では1-1のドローとなり、日本相手に初めて勝ち点を奪った。

5.ベトナム代表の主力選手らが海外挑戦

 ベトナム代表MFグエン・クアン・ハイは2022年6月末、フランス2部ポーFCに完全移籍で加入し、フランスリーグでプレーする史上初のベトナム人選手となった。欧州のサッカーに適応するのに時間がかかっており、年内は厳しい挑戦の日々が続いた。

 また、ベトナム女子代表の絶対的エースであるFWフイン・ニューは2022年8月にポルトガル女子1部のランクFCに期限付き移籍し、同国でプレーする史上初のベトナム人女子選手となった。既に定位置を獲得しており、ゴールとアシストを量産している。

 年末にはさらに、ベトナム代表FWグエン・コン・フオンのJ1横浜FCへの完全移籍が発表された。同選手は2016年にJ2水戸ホーリーホックに期限付き移籍しており、2度目のJリーグ挑戦となる。同選手は、これまでに3度の海外挑戦(J2水戸ホーリーホック:2016、韓国1部仁川ユナイテッド:2019、ベルギー1部シント=トロイデンVV:2019)を経験しているが、いずれも出場機会に恵まれず、早期退団を余儀なくされており、4度目の正直で海外挑戦の成功を目指す。

※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2022年12月31日ベトナムフットボールダイジェスト+]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム開催の第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)は5月22日に男子サッカーの決勝、U-23ベトナム...
 ベトナム開催の第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)は5月21日に女子サッカーの決勝、ベトナム女子...
 インドで開催中のAFC女子アジアカップ2022(兼FIFA女子ワールドカップ2023予選)は2月6日にプレーオフ最...

新着ニュース一覧

 ハノイ市共産党委員会監査委員会は、保健省傘下の中央精神法医研究所共産党委員会(2020~2025年任期)に...
 ホーチミン市にあるパイロット養成センター「BAAトレーニングベトナム(BAA Training Vietnam)」で16日...
 東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港(第1期)のサブプロジェクト3(旅客ターミナルなどの...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 キム・ティエンさんの「黄金の声」は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の19時のニュース番組と共に長年親し...
 南中部地方ダナン市では、伝統的なシクロに最新技術を導入し、ベトナム語や英語、中国語、韓国語、日本...
 南中部地方カインホア省人民評議会は16日、同省共産党委員会筆頭副書記 兼 同省人民評議会議長のグエン...
 ベトナム共産党政治局の決定により、南中部地方ラムドン省共産党委員会筆頭副書記のグエン・ホアイ・ア...
 トー・ラム書記長は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の補佐官で、同国の海洋評議会議長を務...
 東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港で15日、ベトナムと米国の両政府の協力によるダイオキシン(枯葉剤)...
 2025年の世界技術革新力ランキング(Global Innovation Index=GII)によると、ベトナムはスコアが37.1で...
 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)が発表した「収益が高いベトナム企業トップ...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年8月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+16.7%増の...
 日本の財務省が発表した2025年8月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比▲0.1...
 インフルエンサーPRやリリース配信サイト「@Press(アットプレス)」などを手掛けるソーシャルワイヤー...
 新潟県は、10月4日(土)・5日(日)の両日、「にいがたベトナムフェスティバル2025」を新潟駅南口広場で開...
トップページに戻る