- 25年予想、+6.6%から+7.0%に上方修正
- 24年のGDP成長率+7.09%
- 24年10~12月のGDP成長率+7.55%
シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は先般発表したレポートの中で、2025年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.6%から+7.0%に上方修正した。
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予想の上方修正は、2024年のGDP成長率の実績を踏まえたもの。
統計総局(GSO)の発表によると、同年のGDP成長率(推定値)は前年比+7.09%で、前年から大きく加速し、国会目標の+6.0~6.5%を超えた。2011~2024年で比較すると、2024年のGDP成長率は2018年、2019年、2022年を除いたすべての年を上回った。10~12月のGDP成長率は前年同期比+7.55%で、直近14年間の10~12月で比較すると、こちらも2017年と2018年を除いたすべての年を上回った。
UOBは、製造業や消費者、観光客の支出など、国内の成長原動力が2025年1~6月期のGDP成長率に貢献すると予想している。
しかし同行は、ベトナム経済がますます輸出に依存しつつあることを指摘し、貿易見通しの不確実性がベトナムにとって2025年7~12月の大きなリスクになるとの見解を示している。
同行によると、ベトナムの2024年の輸出額は過去最高の4000億USD(約63兆円)超に増加し、同年の名目GDPの4500億USD(約71兆円)に迫っている。