15~20年後に高齢社会に突入、高齢化スピードはアジア最速

2015/09/14 17:20 JST配信

 ベトナムは2012年に65歳以上の高齢者人口の割合(高齢化率)が10%を超え、既に高齢化社会に突入しており、今後数十年は人口高齢化問題が大きな試練となる。ハノイ市でこのほど、国連人口基金(UNFPA)とグローバルエイジング研究所(GAI)の共催により、高齢化対策に関するシンポジウムが開催された。

(C)CafeF
(C)CafeF

 GAIが東アジアの10か国で実施した調査結果によると、ベトナムにおける高齢者1人を現役何人で支えるかの見通しは、2013年の10.7人から2030年には5.4人、2050年には2.7人にまで減少する。ベトナムはアジアの中で、人口高齢化のスピードが最も速く進行すると予測されており、15~20年後には高齢社会(高齢化率14%以上)になると見られている。

 シンポジウムに参加した専門家や政策立案者らは、人口高齢化問題に直面している各国の経験を紹介した。UNFPAベトナム事務所のリツ・ナッケン代表代理は、高齢者の社会保障には官民の連携が必要と指摘した。

 ナッケン代表代理はまた、「日本や韓国、シンガポールなどの高齢化が進んだ国に比べ、ベトナムにはこの問題に取り組み準備する時間が残されている。UNFPAは高齢化対策に関する政策立案について、ベトナム政府を積極的に支援していく」と述べた。

[CafeF,10/09/2015, 11:55,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナムでは満60歳以上を高齢者と定義している。統計総局(GSO)によると、ベトナムは2011年に高齢化社...
 ベトナムは現在、60歳以上の人口が1000万人余りで全体の11%を占め、人口の高齢化が最も速く進んでいる...
 世界銀行(WB)が19日に発表した2016年上半期ベトナム経済状況レポートによると、全国における65歳以上の...
 世界の高齢者の生活環境調査を行う国際団体「ヘルプエイジ・インターナショナル(HelpAge International...
 人口・家族計画化プログラムに関連して統計総局が実施した最新の人口動態統計によると、2012年4月1日時...
 英国文化振興会がホーチミン市で15日に開催した高齢者(60歳以上)のための政策・法律に関するセミナーで...
 統計総局はこのたび、2037年までの高齢者人口に関する調査結果を発表した。調査結果からは、近年、急速...

新着ニュース一覧

 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマ...
 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VI...
 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企...
 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。...
 日本全国に700店舗以上のホットヨガスタジオ「LAVA」などを運営する株式会社LAVA International(東京都...
トップページに戻る