中央内分泌病院はこのほど、2018~2019年の2年間に全国の11~14歳の児童約2800人を対象に実施した調査の結果を公表した。この数十年の間に、過体重・肥満・前糖尿病(糖尿病予備軍)の児童の割合が増加し、2型糖尿病(インスリン分泌不全とインスリン抵抗性による糖尿病)の予備軍が増えていることが分かったとしている。
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過体重・肥満の割合は27.8%(過体重:17.9%、肥満:9.9%)。前糖尿病は6.2%で、特に11歳は8.2%で最も割合が高かった。
生活習慣に関する質問では、90.6%が何らかのスポーツをしていたが、女子児童の運動時間は標準(1日当たり60分以上)を下回っていた。過半数の児童はゲームをしており、34%は1日に1時間以上ゲームに費やしている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は全員が利用しているが、1日に1時間未満の利用者が88%を占める。
調査を実施した研究グループは、家族や学校が児童により健全な生活をさせる方策を取るべき時が来ているとし、運動時間の増加、体を動かさない時間(ゲームやSNSなど)の減少、適切な食事、過体重・肥満の予防、生活の質向上などに取り組むよう勧告している。