アイルランドで販売されているベトナム製即席めん「ハオハオ(Hao Hao)」から、欧州連合(EU)で流通する食品に使用が禁止されているエチレンオキシド(ethylene oxide)が検出されたことを受け、ファム・ミン・チン首相は商工省に調査を指示し、9月7日までに結果を報告するよう求めた。
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「ハオハオ」は日系エースコックベトナム(Acecook Vietnam)が製造しており、ベトナム国内での人気が非常に高く、「国民的即席めん」と呼ばれている。
アイルランドで食品安全基準を満たさず回収対象となったのは、インスタントラーメン「スパイシーエビのハオハオ(my Hao Hao tom chua cay)」とインスタント春雨「豚カルビ風味グッド(mien Good huong vi suon heo)」の2製品。
エースコックベトナムは、「問題が発生した製品は国内向けではなく欧州向けの輸出製品で、ベトナム国内に流通している製品は全てベトナムの食品安全基準を満たしている」と説明。
今回の首相の指示に先立ち、商工省傘下の科学技術局が既に調査に乗り出しており、国内向け製品と海外向け製品の生産プロセスや差異などについて報告するよう、エースコックベトナムに求めている。
商工省はさらに、関連機関と協力し、国内消費者の権利を保護すべく国内で流通する同社の全種類の製品を検査する計画。なお、ベトナム国内でもエチレンオキシドを食品に使用することは認められていない。