「コロナ禍のテトはおうち花火を」国防省の花火工場に購入者が殺到

2022/01/18 06:50 JST配信

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、多くの省・市が2022年のテト(旧正月)に打ち上げ花火を実施しないことを発表した。そのためか、国防省傘下のZ121工場(東北部地方フート省フート町フーホ村=xa Phu Ho, thi xa Phu Tho)が製造する打ち上げ花火(爆発音なしの花火)が人気を博している。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 Z121工場は、ベトナム国内で花火の生産販売が認められている唯一の施設として知られる。

 Z121工場が市場に売り出す爆発音なしの打ち上げ花火は2種類あり、公式販売価格はそれぞれ30万8000VND(約1550円)、33万VND(約1660円)となっている。しかし、需要に供給が追い付いておらず、闇市場では2~3倍の価格で売られている。

 公式代理店で購入できず、フェイスブック(Facebook)などを通じて偽造品を購入してしまうことを懸念し、「新型コロナ禍の今年のテトこそ、おうちで打ち上げ花火を」と、Z121工場にわざわざ足を運んで花火を買い求める人が増えている。

 15日には工場前に長蛇の列ができ、商品も売り切れたため、工場は16日に販売を一時停止。翌17日に販売を再開した。

 ベトナムでは、1995年から花火や爆竹などの製造・販売・運搬・貯蔵・利用が厳格に禁止されているが、爆竹などの管理・使用に関する政令第137号/2020/ND-CP(2021年1月11日施行)で一部が緩和され、一般人でもテトや誕生日などに爆発音なしの花火を使用することが可能になった。

[Tuoi Tre 13:32 17/01/2022 / VnExpress 06:00 17/01/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 北中部地方ハティン省ハティン市のタインセン広場で開催された2024年を祝うカウントダウンイベントでは...
 東北部フート省にある国防省傘下の花火工場で12日、爆発事故が発生し、15人が死亡、20人以上が負傷した...
 ベトナムでは、一部の特例を除いて花火や爆竹などの製造・販売・運搬・貯蔵・利用が全面的に禁止されて...

新着ニュース一覧

 大手国際会計事務所の英系プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が実施した調査によると、ベトナム...
 地場系コングロマリット企業(複合企業)のソビコ・グループ(SOVICO Group)はこのほど、ホーチミン市人民...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市警察は、市民らが住宅区にいながら行政手続きや公共サービスをオンラインで利用できる「デ...
 南中部地方ダナン市ディエンバンドン街区(旧クアンナム省ディエンバン町ディエンナムバック街区)カムサ...
 政治局の決定を受け、東北部地方ランソン省共産党委員会のホアン・バン・ギエム書記(2025~2030年任期)...
 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は、米クレジットカード大手ビザ(Vi...
 朝鮮労働党創建80周年記念式典と越朝外交関係樹立75周年(1950~2025年)に合わせ、北朝鮮の金正恩(キム...
 レ・タイン・ロン副首相は9日、2045年までを視野に入れた2035年までの鉄道人材育成開発計画を承認する...
 イタリアの高級バイクブランドであるドゥカティ(Ducati)のベトナム法人ドゥカティ・ベトナム(Ducati Vi...
 日本政府は10日、ベトナムにおける台風被害に対し、ベトナム政府からの要請を受け、国際協力機構(JICA)...
 ベラルーシ国営のベラヴィア航空(Belavia Belarusian Airlines)は12日、ベラルーシの首都ミンスクとフ...
 ホーチミン市警察は13日、ZuBu商業サービス社と個人事業「ZuBu Shop」を運営する芸能人のボー・ティ・...
 ハノイ市タイホー街区にある大型ショッピングモール「ロッテモール・ウエストレイク・ハノイ」に併設さ...
 ホーチミン市当局は10日、アンカイン街区(旧同市直轄トゥードゥック市)にあるトゥーティエム新都市区で...
トップページに戻る