ヌクマム、石鹸、歯磨き粉…今に残る懐かしのブランド

2015/05/31 06:07 JST配信

ヒュノス(Hynos)の歯磨き粉

(C) zing
(C) zing

20世紀初頭にサイゴンで生まれ育った人たちにはお馴染みの歯磨き粉で、にっこり笑い真っ白な歯をのぞかせた黒人男性のイラストを思い出す人も多いだろう。これもまたベトナム市場を沸かせていた商品だ。2007年、P/S社がヒュノスを復活させ農村部で販売を始めたが、売上は低迷。現在は都市部のスーパーでも販売している。

カオサオバン(Cao Sao Vang)の軟膏

1990年代にはどの家庭にもカオサオバンの軟膏(タイガーバームのようなもの)があった。現在、この商品はインターネットを通じて世界中の人々に高値で売買されている。あるウェブサイトでは、1箱5~7万VND(約280~400円)と、ベトナムの約30倍の価格で販売されている。評判も良く、アマゾンなどのウェブサイトでも品薄となっている。

ミリケット(Miliket)のインスタント麺

コルサ・ミリケット(Colusa - MILIKET)食品加工会社のインスタント麺ブランド「ミリケット」は、1990年代に「エビ入りインスタント麺の王様」と呼ばれるほどの人気を博した。コルサ社とミリケット社はもともと別会社だったが、2社が合併して市場の絶対的なシェアを勝ち取った。ベトナム人の老若男女にとって馴染みのインスタント麺で、現在でも多くの消費者に支持されている。

トンニャット(Thong Nhat)のマッチ

マッチの箱には白鳩印の伝統あるロゴが印刷されており、下の面には「トンニャットマッチ」の文字と社名が入っている。まだライターが普及していなかった頃、トンニャットのマッチは生活の中での必需品だった。現在でも全国で広く用いられている。

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[Ngoc Lan, Zing, 06:36 24/04/2015, A]
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