視覚障害のジャーナリスト、雑誌とラジオで視覚障害者に光を

2019/09/08 05:22 JST配信

 またこの頃から、リーさんは新聞制作が好きな視覚障害を持つ若者の集まり「将来の新聞クラブ(Cau lac bo Bao chi tuong lai)」で、新聞制作のスキルを教える講師を務めるようになった。

(C) tuoitre
(C) tuoitre
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 VOV交通チャンネルの視覚障害者向け番組「明るい信念」でリーさんの共同制作者だったレ・フオン・ザンさんは、「彼のこの仕事に対する熱意は本物で、どんなに強いプレッシャーを感じていようとも、常により良い仕事をしなければいけないのだということを思い出させてくれました。リーさんは本当に熱心な人です」と語る。

 この仕事に就いて約15年。リーさんは一度も落ち込んだことがないという。彼がこの仕事を続けていられる唯一の力の源は、彼が手掛けた番組を聴いたリスナーからの前向きなリアクションだ。

 リーさんが担当していた「明るい信念」は、様々な理由から2016年に放送が終了されることになった。多くの友人や同僚は、リーさんがこのショックを乗り越えられないのではないかと心配した。しかし、皆の想像とは裏腹に、リーさんは冷静だった。

 「明るい信念」が放送終了となったため、リーさんは視覚障害者に関するいくつかのメディアプロジェクトを立ち上げることに集中した。そして、その1つとして、視覚障害者向けの新たなプロジェクト「ホタルスタジオ(Dom dom studio)」が誕生したのだった。「ホタルスタジオ」では、ユーチューブ(YouTube)などで視覚障害者向けの情報を配信している。

 「コミュニケーションとは、人々が障害者をより良く理解するための最短の懸け橋です。そしてそれは、社会における不平等な障壁を取り除くために障害のある人々が声を上げる唯一の方法でもあるんです」とリーさんは語った。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市のバックマイ送信所は、1945年9月に独立宣言を放送した場所であると同時に、「ベトナムの声放...
 「視覚障がい者は、不便ではあるが、不幸ではない」。社交ダンス講師のチャン・クオック・トゥーさん(...
 スタッフがメモを書き込んだ分厚い台本を見ると、フオン・ザンさん(女性・27歳)のような視覚障がいを持...
 フイン・スアン・クアンさん(63歳)は、南中部高原地方ダクノン省ダクミル郡トゥアンアン村(xa Thuan An...
 生まれつき視覚障害を持つドー・グエン・アイン・トゥーさんは、ピアニストになるという夢を追って母親...
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりハノイ市で社会的隔離措置が適用された今年4月、視覚...

新着ニュース一覧

 南米ベネズエラで発生した大地震の被災地で捜索救助活動にあたっていたベトナム人民軍および公安省の幹...
 ホーチミン市で実施されている市内バスの運賃無料化プログラムが大きな成果を収めている。7月1日の無料...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 2026年7月2日、旧地名「サイゴン・ザーディン」が故ホー・チ・ミン主席の名を冠した「ホーチミン市」に...
 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、北部地方バクニン省タンティエン街区に、同省初となる新たなシ...
 スウェーデンの大手自動車メーカーのボルボ(Volvo)はこのほど、バッテリー式電気自動車(BEV)の新型2モ...
 アジア開発銀行(ADB)とシンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は、ベトナムの経済見通し...
 税務管理法の施行細則を定めた政令第252号/2026/ND-CP(7月1日施行)には、税収確保や透明性向上のための...
 ハノイ市で9日、保健省と在ベトナム・フランス大使館の共催によるベトナム・フランス保健分野ハイレベ...
 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、純電気自動車(BEV)やプラグイ...
 ホーチミン市タンビン街区で8日、北海道産の濃厚でなめらかなソフトクリームを中心としたスイーツカフ...
 韓国の食品大手である熊津食品(Woongjin Foods)が、ベトナム法人の「熊津食品F&Bビナ(Woongjin Foods F...
 ハノイ市のノイバイ国際空港は、国内線が発着する第1旅客ターミナル(T1)で生体認証キオスクの本格的な...
 台湾の電子機器メーカーであるウィストロン(Wistron Corporation)は、完全子会社であるウィストロン・...
 米経済誌フォーブス(Forbes)がこのほど発表した世界の公開会社上位2000社のランキング2026年版「フォー...
トップページに戻る