マンション13階から落下した女児を救った「英雄」の今

2024/01/14 10:30 JST配信

 最近、マインさんは仕事用に新しいトラックを購入したばかりだ。「もう少しだけ頑張って働いたら今より生活が楽になるのに、とよく言われますが、私は自分が選んだこの仕事に満足していますし、収入もこれで十分だと思っています」とマインさん。

(C) thanhnien
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 有名になってからというもの、マインさんはどこに行っても何をしても、周りに「あの人だ」と気づかれ、「見知らぬ他人が自分のことを知っている」という目に見えないプレッシャーを感じ、閉塞感を覚えるようになった。

 枠にとらわれ、他人の視線が恐くなり、以前のように自然体ではいられなくなり、仕事にも度々支障が出た。「はじめの頃は皆があまりにも自分に関心を寄せるので、精神的に参ってしまいました。対処することが多すぎて頭がついていかず、仕事に集中できなくなって、同僚たちから『まぬけのマイン』と呼ばれることもありました。さらに、お客さんもだんだんと減っていってしまったんです」とマインさんは話す。

 この3年間、マインさんは自分で自分をリラックスさせる方法を学ばなければならなかった。マインさんも、ごく普通の1人の人間だからだ。そして今は、バランスの取れた生活を送り、周囲を恐れることなく以前と同じように昼間は働き、夜は妻子と幸せに過ごしている。

 今も変わらず同じように仕事を続け、同じように家族と過ごしてはいるものの、当時のことを思い出すたびにマインさんは自分自身が変化し、大きく成長できたと感じている。今から4年ほど前のマインさんは、自称「遊び好きで無分別、周囲の出来事には無関心な人間」だったという。

 しかし、マインさんはある事故の後、自分自身が変わらなければならないと気づいた。その事故とは、ある日の午前5時頃、マインさんがハノイ市ウンホア郡まで荷物を運送している時に起きた。マインさんはうっかり居眠り運転をしてしまい、高齢の男性にぶつかって、男性は右脚と左腕、助骨5本を骨折してしまった。

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