- 国際基準に準拠した近代的なインフラ
- 地域ハブとグローバル物流拠点目指す
- 世界のサプライチェーンの重要拠点に

6月13日付け首相決定第1142号/QD-TTgにより、ベトナム初の自由貿易区(FTZ)が南中部沿岸地方ダナン市で正式に設立された。総面積1881haで、リエンチエウ区とホアバン郡の計7区画から成る。
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FTZ内には、生産・物流、商業・サービス、デジタル技術・情報技術(IT)・イノベーションなどの機能エリアが設置される。
FTZは、国際基準に準拠した近代的なインフラなどで構築され、リエンチエウ港、ダナン国際空港、東西経済回廊と連携する地域ハブとグローバル物流拠点を目指す。長期的には、アジア太平洋と世界のサプライチェーンにおける重要拠点としての地位の確立を目指す。
生産・物流機能エリアは、技術統合とデジタル化を通じてグリーン産業、バイオ・医薬品、再生エネルギー、航空などの高付加価値産業を推進し、国際的な競争力のある製造拠点として発展させる。
商業・サービス機能エリアでは、国際水準のビジネスや観光、免税、越境電子商取引(eコマース=EC)、教育、医療、スポーツ、娯楽サービスの空間を整備する。
一方、デジタル・IT・イノベーション機能エリアでは、人工知能(AI)、半導体、ビッグデータ、モノのインターネット(IoT)、ブロックチェーンなどの分野を中核とし、スタートアップ、研究開発(R&D)、デジタル変革を手掛ける企業の集積を図る。
FTZでは、会計、法務、人事、仲裁、オフィス賃貸、展示、宿泊、飲食、スポーツなどの支援サービスを開発し、スマートかつ競争力のある経済エコシステムを形成する。
ダナン市人民委員会は、FTZ開発計画の立案と関連インフラ整備、投資家選定などを一元的に担うことになる。