ニューチョイスフーズのゼリー「TARO」に、人の健康に悪影響を及ぼす可塑剤「DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)」が使用されていたことが分かった。ハノイ工科大学食品バイオテクノロジー研究所のグエン・ズイ・ティン博士によると、可塑剤はゼリー以外の多くの加工食品でも使用されているという。5日付メガファンが報じた。
可塑剤は液体を不透明にして濃度を高く見せるため、清涼飲料水、ヌクマム(ベトナム魚醤)、醤油などにも使われている。ティン博士は、原産地が欧州の可塑剤であれば比較的安全だとし、「南部では多くの企業が欧州から可塑剤を輸入している」と述べた。
ただし、ほとんどの小規模生産施設では市場などで可塑剤を仕入れており、原産地が分かる場合は少ない。生産者は、可塑剤を多く使うほど見た目が良くなり多く売れると考えているため、大量に使用している可能性があるという。ティン博士は父兄らに対し、可塑剤が使用されている食品を子供に与えないよう勧めている。