ホーチミン:川の水位が上昇傾向、浸水状況が悪化

2013/10/23 16:52 JST配信

 ホーチミン市では、川や運河の水位が年々上昇傾向にあり、対策が間に合わず浸水状況が悪化している。21日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。

(C)Tuoi tre,V.Cuong、水位の変化
(C)Tuoi tre,V.Cuong、水位の変化

 ホーチミン市浸水防止計画管理センターによると、現在市内には大潮で川の水位が警戒レベル3(1.5メートル)に達すると浸水する個所が◇ルオンディンクア(2区)、◇ベンフーディン(8区)、◇ビンクオイ(ビンタイン区)など10か所ある。但し、2012年に水位が最高1.62メートルに達した時は、新たな浸水個所が発生した。

 同センターによると、メーコック地区(8区)やクオックフオン地区(2区)などの新たな浸水個所には高さ1.8メートルの堤防が建設されていたが、地盤沈下の影響でこれより低い水位であふれ出たという。

 科学技術・環境研究所のレ・フイ・バー元所長は、大潮の水位が上昇傾向にあるのは、沼や運河の埋め立てなどで、水量を調節する面積が減少しているためとの認識を示した。下流域の東南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市では、水位が年に数ミリ程度しか上昇していないにもかかわらず、ホーチミン市ではその5倍も上昇している事実を指摘した。

 一方、ホーチミン市国家大学気候変動・水管理センターのホー・ロン・フィー所長は、「多くの場所で頑丈な堤防を作ったために川の水位がさらに高まり、少数の浸水個所に被害が集中するようになった」と分析している。

[Tuoi tre online,21/10/2013 07:12 (GMT + 7),O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市冠水防止管制センター(SCFC)のグエン・ホアン・アイン・ズン副所長はこのほど、市人民評議...
 ホーチミン市浸水抑制プログラム推進センターはこのほど、2013年の同市浸水抑止案件状況及び今後実施す...
 ホーチミン市資源環境局気候変動課はこのほど、地球温暖化の影響で「2050年までにホーチミン市の面積の...
 ホーチミン市で12日、「気候変動に適応する環境・都市計画」をテーマとして開催されたシンポジウムで、...
 ホーチミン市全域で計画性のない住宅建設や道路工事が行われており、同市の浸水問題が深刻化している。...

新着ニュース一覧

 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
 英国タイムズ紙(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Time...
 ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)によると、同市の工業団地・輸出加工区は2020年か...
 ドナルド・トランプ米大統領の2025年個人資産開示報告書には、ベトナムでのフランチャイズ契約による50...
 アイウエアの企画・製造・販売・輸出入などを手掛ける株式会社ジンズホールディングス(JINS、東京都千...
トップページに戻る