文化スポーツ観光省はこのほど、国内で初めてとなるヌードアート写真展の開催を年齢制限付きで許可した。写真展は、ハノイ市ホアンキエム区ハンバイ通り29番地(29 Hang Bai St., Hoan Kiem Dist., Ha Noi)の展示センターで7月23日から30日まで開催される。18歳以上のみ入場が可能。
今回の写真展にはタイ・フィエン(Thai Phien)、ズオン・クォック・ディン(Duong Quoc Dinh)、グエン・ズン・アート(Nguyen Dzung Art)など10人の写真家が5~7作品ずつ出展する。
2017年にハノイ市のベトナム美術博物館で紅河デルタ地方ハイフォン市の画家らによるヌード絵画展「フオン/Phuong」が開催されて以降、国内ではヌードアートに対する見方がオープンになりつつある。それに伴い、写真家らからはこれまで一度としてヌード写真展の開催が許可されたことがないことに疑義を唱える声が強くなった。
これまでにもヌードアートの写真家らはプロフェッショナルとして人体の美しさをカメラに収め、アート作品の創造性を広げてきたが、ヌードアートとポルノグラフィの混同により、作品制作では困難を強いられてきた。
文化スポーツ観光省傘下美術写真・展覧会局のビー・キエン・タイン局長は、写真展開催にあたり出展写真の被写体となったモデルの素性を明かす場合は、モデルと撮影者との間で作品のコンテンツや展示範囲、期間について合意書を取るなど、厳正な審査管理を行っているとしている。
また、タイン局長は「芸術家たちがこの展示会を通じて人々に伝えたいのは真の芸術であり、反文化的な要素は一切ない」とコメントしている。