7月1日から発給が始まったベトナムの新デザインの一般旅券(パスポート)の使用を一部の国が認めていない問題で、◇ベルギー、◇オランダ、◇ルクセンブルク、◇チェコのヨーロッパ4か国の当局は、出生地を追記済みのパスポートを公認すると発表した。
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◇ベルギー、◇オランダ、◇ルクセンブルクの3か国の場合、出生地に関する追記の部分に、ベトナムの管轄当局または在外ベトナム大使館の押印が必要になる。
チェコの場合は、ベトナムの新デザインのパスポートを一時的に公認するが、4ページ目にハノイ市・ホーチミン市・南中部沿岸地方ダナン市のいずれかの出入国管理局、またはベトナムの外交機関による出生地の追記が必要。なお、同措置は2022年末まで仮適用される。
国際民間航空機関(ICAO)のガイダンスによると、出生地はパスポートの必須情報に含まれない。出生地の記載の有無は国によって異なり、必須情報としては扱っていないが、ICAOは各国に対し、パスポートへの出生地の記載の有無について慎重を期すよう勧告している。なお、シェンゲン協定加盟国26か国に入国する際には、出生地が本人確認の必須情報となっている。
この問題をめぐり、公安省は国民の便宜を図るため、新デザインのパスポートに出生地の欄を追加する方針だ。